巻頭特集

ニューヨーク在住ランナーたちが紹介してくれるランニングスポットをチェックしてみよう

絶景の夕日を眺めながら走る!
ハドソンリバーグリーンウェー

夕焼けに照らされた水面がオレンジから青へと変わりゆく。その美しさに思わず足を止め、スマホを向けるランナーの姿も。ハドソン川沿いにはマジックアワーを楽しもうと、たくさんの人が集まっていた。

天気の良い日の夕暮れ時は、美しい眺めと共に走ることができる

ハドソンリバーグリーンウェーはマンハッタンの西側、バッテリーパークからフォート・ワシントン・パークを南北に走る全長12・5マイル(約20キロメートル)のランニングコースだ。

このコースの魅力はなんといっても美しいリバービューだろう。ランナーの青木佑樹さんのおすすめは、日没前に夕日を眺めながら走ることだという。「周回コースではないので、異なる景色がずっと続くのが良いんです」と、青木さん。

ランニングを始めたばかりの人にもうれしいのは、坂道がほとんどなく平坦で走りやすい点だという。川沿いにオープンテラスのカフェがあり、休憩スポットが充実していることも魅力の一つだ。

ハドソン川沿いの70ストリートにあるカフェ 「Pier i Café」 500 W. 70th St./TEL: 212-362-4450

 

コースはバッテリーパークやハドソン・リバー・パーク、リバーサイド・パークなどいくつもの公園を経由する。全てを走り切るのは大変なので、自分に合ったコースを決めて、走るのが良いだろう。公園内の道は広々としているが、公園を出るとランニングロードとサイクリングロードが併用になるコースがあり、狭いルートもあるので接触事故に注意して走ろう。

 

 

青木佑樹さん

高校、大学時代に陸上部に所属。
2017年より日系企業のニューヨーク支店に駐在。
現在、コロンビア大学経営大学院に留学中。
19年にはシカゴマラソンを完走。
22年のNYCマラソン出場を目指す。


マンハッタンのビル群をバックに
ブルックリンブリッジ

マンハッタン、ブルックリン、遠くに浮かぶは自由の女神。ニューヨークの景色を一望できるランニングスポットといえば、ブルックリンブリッジだろう。距離は往復で2・5マイル(約4キロメートル)と短めなので初心者にもおすすめだ。

観光客の間をすり抜けながら走るランナー

昨年まで橋の同じレーンに歩行者道と自転車道があったため、接触事故が多発していたという。しかしパンデミックの影響で自転車利用者数が急激に増えたことを受け、今年から歩行者用と自転車用の道が完全に分けられた。そのため以前より幾分かは、走りやすいコースとなった。

ランニング後にカフェが集まるダンボで休憩するのも良いし、疲れたら橋の入り口近くの駅から、すぐ帰路につけるのもうれしい。日中は観光客が多いので、走るなら平日の早朝をおすすめする。

今年に入り、歩行者道と自転車道が完全に分けられた


早朝ランにぴったり
イーストリバーグリーンウェー

イーストリバー沿いはマンハッタンの東側、34ストリートのフェリー乗り場からバッテリーパークまでを走れる。12ストリートに着くとイーストリバーパークがあり、ウィリアムズバーグブリッジやブルックリンブリッジを見ながらランニングができる。途中、高架道路の下を走るコースがあり、狭くて車と近い地点もあるので注意しよう。

12ストリートからはウィリアムズバーグブリッジを背に広々とした道を走れる

またロングアイランドシティー側のイーストリバー沿いにもランニングコースがあり、ペプシコーラの大きな看板や、春にはきれいな桜並木が見れるハンターズ・ポイント・サウスパークがある。川越しにマンハッタンを一望できるこちらのコースもおすすめだ。


おすすめランニンググッズ

ここではランナーの河本さんと青木さんが愛用するおすすめのランニンググッズを紹介してもらう。

河本さん推薦!

ランニングウォッチ
Garmin Forerunner 45S

GPS機能付きランニングウォッチ。小型かつ軽量で腕への負担が少ない。

レース用シューズ
Nike Air Zoom Alphafly Next%

世界各国のトップランナーも愛用する厚底ランニングシューズ。


青木さん推薦!

レース用シューズ
Asics Noosa Tri 13

今年発売されたトライアスロンモデル。「厚底で推進力が高く、自然と前に足を前に運んでくれる」と青木さん。

 

ランニング用スマホケース
Armpocket Racer Plus Armband

位置情報を確認しやすく、友人と走る時や写真を撮りたい時に使うという。

 

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