ニューヨーク3大チャイナタウンの1つ、ブルックリン区サンセットパーク8アベニュー(八大道)は別名グルメ通り。ぽかぽか陽気に誘われて食べ歩きに出かけてみよう。
YAO 伝統とモダンが共存する一皿新時代の広東料理 「家宴(Jia Yan)6品コース(138ドル)
ニューヨーク市内の飲食店では9月30日から、インドアも再開。がんばる飲食店への応援も込めて、老舗ダイナーから新しいダイナーまでを紹介します。あなたにとってのお気に入りの店が見つかるかも。(取材・文/音成映舞)
映画などでおなじみの「ダイナー」は、古き良きアメリカの象徴そのもの。そもそもダイナーの起源は、移動式屋台(ランチワゴン)だといわれている。
まだダイナーといわれていなかった1872年に、ロードアイランド州プロビデンスで、プロビデンスジャーナル社の社員向けに温かい食事を販売した、馬引きのワゴンが原形。
その後87年、マサチューセッツ州ウースターでトーマス・バックリーがランチワゴンの生産を開始。1906年には、ウースター・ランチカー社を設立したフィリップ・デュプリーとアーヴィン・ストッダードが、アメリカ東海岸一帯にランチワゴンを展開。さらに19世紀後半には、アメリカ東海岸北部で、座席付きのランチワゴンも現れた。
その後、ワゴンの安っぽいイメージを払拭するため、ステンレスパネルなどを用いて作られた、鉄道の豪華食堂車(写真下)が駅近くに設置され、営業するようになった。
現在のダイナーらしい作りの内装は、ニュージャージー州ベイヨンのジェリー・オマホニーが始まりという説が有力で、同州エリザベスのジェリー・オマホニー・ダイナー社は、1917〜41年の間に2000店を製造。現在も営業を続けている店舗が、国内外に何軒も残っているという。
座席数の増加に伴い、ランチワゴンを製造していた業者たちも、より大きなプレハブ建築式ダイナーを製造するようになった。プレハブ建築式は特に、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、ニューヨーク州に現在も多く残っている。
ダイナーについて、皆が意外と知らない事実も調べてみた。
例えば、「ダイナー」と「ディナー」の違いについて説明しておこう。英語だと「Diner」と「Dinner」。「n」が一つ足りないだけだが、ダイナーは食事をする場所、食事をする人のことを指し、ディナーは夕食そのもののことをいう。
日本の「ファミレス」は、家族連れが入りやすい低価格のレストランチェーン展開をしている店のことを指し、ダイナーと同じ点もあるが、全く別のものだ。
また、メニューの豊富さ、そしてパンケーキやワッフルなど甘い食事と共に欠かせないコーヒーがおかわり自由というのがダイナーの魅力。「もう結構です」と言わない限り、ひたすら継ぎ足してくるので、飲み過ぎに注意しよう。
次ページからは特徴あるダイナーを紹介していく。
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本場アメリカのブルワリー&ビア・バー巡り 米国にはブルワリーと呼ばれるクラフトビール醸造所が多く存在
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3月17日(土)のセントパトリックデー(Saint Patrick’s Day。以下:聖パトリックデー)が近づくとニューヨークの街中が緑色の装飾で活気づく。一足先に春の芽吹きを感じさせるこの記念日は、アイルランドの血を引く人にとっては「盆暮れ」と同じくらい大事。大人も子供も大はしゃぎでパレード見物やアイリッシュパブに出かける。聖パトリックデーとアイルランド魂の真髄を紹介する。
今年のノミネート作品の傾向、出演俳優の話などを含め、授賞式の見どころを紹介していく。
ニューヨークも少しずつ春めいてきた。そろそろ夏休みの計画が気になり始める。特にお子さんのいる家庭では「サマーキャンプ、どうする?」といった会話が食卓でも上るのではないだろうか? 大自然の中で思いっきり身体を使うお泊まりキャンプから、ニューヨーク特有のリソースを利用する市内のデイキャンプまで選択肢は山ほどある。どうやったら2カ月を超える長い夏休みを子どもが退屈せず、かつ、親のストレスなく過ごせるか? サマーキャンプ選びのヒントを集めてみた。