巻頭特集

ニューヨーク在住ランナーたちが紹介してくれるランニングスポットをチェックしてみよう

ニューヨークのおすすめランニングスポット

ここでは引き続き河本さんと、ランナーの青木さんにおすすめのランニングコースを紹介してもらう。


レベルに応じてコースは自由自在!
セントラルパーク

木漏れ日にきらきらと照らされたコースを、小気味よくランナーたちが駆け抜ける。秋晴れの爽やかな朝に、皆が思い思いのペースでランニングに励んでいた。

ランニングのメッカとも言われるセントラルパーク最大の魅力は、何といっても自然豊かな景色だろう。「園内には芝生や池がいくつもあり、空気のきれいなコースを走れるのはうれしいですね」と河本さん。季節の移り変わりを感じられるので、一年を通して飽きずに走ることができる。

秋が深まると辺り一面が黄色や赤に色づき、冬になると葉が落ちて空が広くなる。防寒対策をしっかりして、雪景色の中を走るのも良いだろう。春は桜、夏は青葉を横目に一年中、楽しくランニングができる。

セントラルパークを走る河本さん。平日は1周、土曜日は3周走るという

自分のペースを
キープするには

「常にたくさんの人が走っているので寂しくないのも良いですよね」と河本さん。ランナーの数は多いがコースの幅が広いので、他の人と適度な距離を保って走ることができる。

セントラルパークのランナーを見ていると、その多くはみな反時計回りに走っているのに気付く。しかし実は時計回りに走ることもできるのだ。河本さんは他のランナーを意識せずに自分のペースで走りたい時に、時計回りで走るのだという。注意すべき点は、ランニングコースのすぐ外側のレーンを自転車が走行するということ。接触事故のないように、急な飛び出しにはくれぐれも注意して。

人型のマークが描かれたランニングコース。時計回りは内側、反時計回りは外側を走る

 

園内にはトイレや給水所がいくつもあるので安心

レベル別におすすめの
ランニングコースを紹介

セントラルパークには、短距離から長距離までさまざまなランニングコースがある。今回は3つのレベルに分けたおすすめコースを、河本さんに紹介してもらった。

初心者ランナーには公園の南側にある1・71マイル(約2・75キロメートル)のショートループがおすすめ。マップ①のように、コロンバスサークルからスタートして東へ走り、ザ・モールの東側を北上。シープメドウを左手にぐるりと周って南下する。

①のショートループでは物足りないという人には、マップ②の4マイル(約6・4キロメートル)ループにチャレンジしてみてほしい。まずはストロベリーフィールズの東側、ザ・レイクの西側からピルグリムヒルへ。そこから北上しジャクリーン・ケネディ・オナシス貯水池、ノースメドウを左手に走り、そこから南下しザ・レイクに戻る。

②の4マイルループに余裕が出てきたら、セントラルパークを1周してみよう。マップ③の約6マイル(約9・65キロメートル)のコースは距離が長いだけでなく、アップダウンの激しい地点もある。ノースウッズのあたりは特に坂が多いので、自分のコンディションに合わせて走ってみて。

今回は3つのランニングコースを紹介したが、園内にはショートカットできる道があちこちにある。紹介したおすすめコースを元に、お気に入りの道を見つけながら走ってみてはどうだろうか。

 


ニューヨーク中央公園走友会

日本人主催のランニングコミュニティー。毎週日曜日、朝9時にコロンバスサークルに集まりセントラルパークをランニングする。コースは脚に優しい土の上を、自分に合った距離と速さで走ることができる。初心者からマラソン経験者まで大歓迎。「ニューヨーク中央公園走友会」で検索し、Facebookページからぜひ参加リクエストしてみよう。

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