巻頭特集

パンデミック明けのヘルスチェック

体は、いろんな不調に正直だ!

石谷三佳〈石谷ヘルスセンター/ジョン・ベルモンテ〈E53ウェルネス〉

体を十分に動かすことができず、家で座りっぱなし、あるいはパソコンに向かいっぱなし…という人も多いはず。カイロプラクティックの先生たちに聞くと、なかなか怖い健康への影響が、続々と浮かび上がる。

「悪い姿勢で長時間いたり、座り続けていると、背骨に余計な負担が掛かって骨格が歪みます。肩をはじめとした筋肉がこったり、腰痛やぎっくり腰、寝違えなどの症状につながりますよ」と石谷三佳先生。

また、慢性的に運動不足の人が自粛期間中に突然運動に「目覚め」、慣れないジョギングやヨガ、ストレッチに取り組んで関節を痛める、というケースも。

不安な心が体にも影響

ジョン・ベルモンテ先生は前述の症状の他、昨今の人々の心理状況が心身に悪影響を及ぼしている点も指摘する。

「生活が一変し、先の見えない不安を抱える今、うつ状態から体が倦怠(けんたい)感を覚えることがあります」とベルモンテ先生。

情報が錯綜(さくそう)し、ネガティブな考えから落ち込む人は少なくない。「体調不良が具体的に説明できなかったり、深刻な症状ではなかったりしても、体の不調を感じたら、コンサルテーションを受けてみてほしいです」

子供を襲う「チック症」

さらに、石谷先生がよく見掛けたのが、チック症を訴える子供だ。チック症には、口をゆがめる、舌を突き出す、首を左右に振るといった動作性の症状と、咳払いや単語を連発するといった音声性の症状がある。発症の要因は、不安や緊張、過労など。

「パソコンやスマホの使用料が増えたことで体に負担が掛かったことや、友達にも会えない閉鎖環境でストレスがたまったことなどが背景にあるのではないでしょうか」と石谷先生。

多角的なアプローチを

これらの身体的不調は、自己流のストレッチや解決方法ではさらに悪化する恐れもあるので、専門医にかかるのが一番。石谷先生は「カイロプラクティックの背骨の検査、整形外科的検査、神経学検査を通じて、体の根本的原因を見抜き、免疫力を高めるべく自然治癒を促します」と説明。

ベルモンテ先生は、先生の医院で専門家の指導の下行われる、フィジカルセラピーやピラティス体験も勧める。「考え方やアプローチを変えることで、ウェルビーイング(豊かな生活)や免疫力アップにもつながりますよ」

 

 

 

 

Dr. Mika Ishitani, DC

カイロプラクター(Chiropractor)。
注射や手術に頼らないアプローチをモットーに施術を提供。
スポーツや交通事故でのけがの治療や、健康維持のサポートも担当。
緊急時の診療も受け付ける(応相談)。

 

Ishitani Health Center
1600 Parker Ave.
Fort Lee, NJ 07024
TEL: 201-302-9993
ishitaniclinic.com

 

 

Dr. John Belmonte, DC

カイロプラクター(Chiropractor)。
約30年にわたり、日本人患者の診療にあたっている。
医院ではカイロプラクティック、フィジカルセラピー、マッサージ、ピラティスなどを提供。
初回コンサルテーションは無料。

 

East 53rd St Chiropractic and Wellness
211 E. 53rd St.
TEL: 212-980-4211
e53wellnessnyc.com

 

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