巻頭特集

ニューヨークの ワイナリーを巡ろう!

ロングアイランド

マンハッタンから東に伸びる半島の先にワイナリーが点在している。電車やバスを使えば比較的にアクセスは容易だ。カベルネソービニヨンやメルローの赤ワインは評価が高く、ボルドーブレンドと呼ばれる数品種を合わせたワインも美味。白ではシャルドネも有名だ。


Paumanokノースフォークの老舗ワイナリー

家族経営で大切に栽培されている自社ブドウ

ロングアイランドの先端は二手に別れており、その左側、ノースフォークに位置するワイナリー。1983年にチャールズ・マスードさんによってスタートし、現在は家族経営でワインを造っているノースフォークのワイナリーでは老舗である。

ビンヤードでのパーティーは開放的

シャルドネ、リースリング、ソービニヨンブラン、シュナンブラン、メルロー、カベルネソービニヨン、カベルネフラン、プティべルドなどの多くの種類を栽培し、1エーカーあたり約1400本のブドウを密着して栽培させることで果実味のあるものを育てているのが同ワイナリーの特徴だ。

2021年のリースリングも好評

自社で育てられたブドウのみで醸造しているため、年間の生産量も1万2000ケース未満に制限されている。ニューヨークの有名レストランでも取り扱いがあり、ワイナリーではプライベートパーティーやウェディングパーティーも行われている。

All Photos by Paumanok

1074 Main Rd., Aquebogue, NY 11931
TEL: 631-722-8800/paumanok.com


Wolffer Estateサステナブルなワイン造りとモダンなデザイン

化学肥料の使用を抑え、生物学的多様性と健全な土壌を促進している

リバーヘッドの街を境に右側にあるサウスフォークにある1988年創業のワイナリーでクリスチャン・ベルファーさんが創業した。ニューヨーク州のサガポナックにサステナブル農法のビンヤードを有し、その他ロングアイランド、アルゼンチンのメンドーサ、スペインのマヨルカにもビンヤードを持っている。ロングアイランド・サステイナブル・ワイン・グローイングによってサステナブルであることが証明されたサステナブルなブドウ栽培プログラムのもと、ワイン造りを行っている。

インパクトと透明感に溢れたデザインのボトル

また、華やかなロゼワインなどのエチケットのボトルには女性ファンも多い。シグネチャーの「ホワイトホース」シリーズは数多くの賞を受賞しているが、ワインだけでなくサイダーやスピリッツなども生産し、多くの受賞歴を持つ実力派ワイナリーだ。

All Photos by Wolffer Estate

139 Sagg Rd., Sagaponack, NY 11962
TEL: 631-537-5106/wolffer.com


LenzNY最高の赤ワインも味わえる

会員限定特典もあるワインクラブはワイン好きにはうれしい

ピーター・キャロル、デボラ・キャロル夫妻が1978年に創業し、88年にノースフォークにワイナリーを購入。現在は自社栽培のブドウのみを手摘みし、ワイン造りを行っている。極力若いワインのリリースを控えるポリシーから、赤ワインは最低4〜5年寝かせたものを販売するなど、こだわりがある。また、最高のビンテージワインも提供するため、「レンツライブラリー」には93年や88年ものなどが眠っている。

ファミリー・レッド・ブレンドは20ドルとリーズナブル

古いジャガイモ農家を再利用したワイナリーはAIAロングアイランド支部からゴールドアーチ賞を受賞しており、古き良き建物を再利用していることで評価を受けている趣のあるワイナリーにもぜひ足を運びたい。テイスティングルームでは季節ごとに厳選された赤、白、ロゼワインのフライトテイスティングも楽しめる。

All Photos by Lenz

38355 NY-25, Peconic, NY 11958
TEL: 631-734-6010/lenzwine.com

               

バックナンバー

Vol. 1304

車で行けて、今からでも予約可能! NY近郊で夏の小旅行!!

学校も長ーい休みに突入、大人も夏の一時帰国や旅行に浮き足立つ今日この頃。一方、日々に忙殺され、予約に出遅れた! すでに航空券高すぎ! なんて方もきっといるはず…。そんな方に、今からでも予約可能で家計にも優しいNY近郊の夏休みスポットをご紹介します。

Vol. 1303

ニューヨークの今を映し出す 多彩なインフルエンサーたち

世界中から人と情報が集まるニューヨーク。多彩なインフルエンサーたちが日々、ファッション、美容、グルメ、ライフスタイル、カルチャーなど、ありとあらゆるジャンルの情報をSNSを通して届けている。その発信からは都市の空気やリズムがにじみ出る。NYの今を映し出すレンズとしての彼/彼女らに注目してみたい。

Vol. 1302

私たち、こんなことやってます!気になるビジネスを深掘りする連載企画。今回は、海外邦人歯科クリニックのロバート・ウェバー

さんと、医学博士・鍼灸師であり、神経科学者でもある周震宇さんに話を伺った。

Vol. 1301

高級化の勢いが止まらない ウィリアムズバーグ地区

かつて製造業が盛んだった名残が見えるインダストリアルなウエアハウスとトレンディーなホテルやショップなどが混在するウィリアムズバーグ地区。そんな同地区がここ何年かで急激にジェントリフィケーション化が進み、完全に「富裕層が住む街」と化している。今号ではそんな同地区で話題の高級ショップ&最新レストランを紹介。