＜INTERVIEW＞
THE JET
快適な空間は、まさにファーストクラスの体験！
大型バスの手頃な価格と心地良い空間の提供を組み合わせた、新しいファーストクラスの旅行体験ができるバス「ＴＨＥ ＪＥＴ」。創業者兼ＣＥＯのチャド・スカーボローさんに話を聞いた。
黒いシックなデザインが特長的
─このビジネスを始めたきっかけは？
ニューヨーク出身の私は、大人になってからずっとワシントンＤＣに住んでいたため、この2都市間に豪華な旅行の選択肢があまりないことに気付きました。また、10年ほど前にニューヨークとワシントンＤＣを結ぶバスでひどい目に遭ったことから、ラグジュアリーと手頃な価格を両立できるファーストクラスのような体験ができたらとアイデアを思いつきました。
─ＮＹ⇄ワシントンＤＣ間の運行を始めた理由は？
北米で最も上昇率の高い路線だからです。自分が両市場に精通していたので、ここにチャンスがあると思いました。
─サービスやアメニティーについて教えてください。
私たちの目標は、旅行体験から苦痛をなるべく取り除くことです。車内では、高級化粧室、高速Ｗｉ─Ｆｉ、飲み物や軽食を運ぶ車内乗務員などもいて、まさにファーストクラスの環境を整えています。
中でも私たちの自慢は、世界初のモーションキャンセリング機能を搭載した乗客シートで、私たちが「ホバーシート」と呼ぶものです。これは世界で最も先進的で快適な座席です。一般的なバスは座席数が50席以上ありますが、私たちのバスは19席しかありません。ゆったりとしたスペースに少数の座席を設置し、プライベートジェットのような心地良い感覚を味わっていただきたいからです。
ビールやワインを含む酒類の他、ソフトドリンクも用意。スナックなども提供している。酒類は身分証の提示が必要。もちろん、食べ物やドリンクの持参も可能だ
設計に2年を費やしたという世界初、モーションキャンセリング機能搭載の座席
─家族連れやペットの同乗は可能ですか？
介助動物として認定されている場合を除き、ペットの同乗はお断りしています。また、6歳未満のお子様の同乗もご遠慮いただいております。
─今後、路線拡大や、1日の運行本数を増やす予定はありますか？
はい。今年中に拡大したいと考えています。
マンハッタン区の発着地は、ハドソンヤードの「ベッセル」の付近と分かり場所にある
THE JET
〈マンハッタン発着地〉565 W. 33rd St.／〈ワシントンDC発着地〉565 13th St. NW, Washington, DC 20004
＜割引情報＞
オンライン予約で参加できるリワードプログラムの他、リピート客には、割引や特典などのサービスも提供している。その他、コンラッドホテルと提携した割引もあるので、詳細はウェブサイトで確認を!
+ POOL
米国初の都市河川を利用した水泳施設 アイデア満載の浮遊プール
ニューヨーク市内にはたくさんの市営プールがある。年々上昇する気温と共にプールやビーチへ行くニューヨーカーの利用者は増える一方だ。今年夏には実験的な十字形のプールがイーストリバーにオープンするという。
始まりはシンプルなアイデア
2010年、アーチー・リー・コーツ・4世さんを含む4人の若いデザイナーたちによって、ニューヨーク市のイーストリバーに川の水をろ過する水上プールを建設し、川全体をきれいにすることは難しいが、代わりに川の一部をきれいにできたらどうだろう、というシンプルなアイデアから始まった「+ POOL」。
キックスターターを通じて立ち上げられた最初の都市建築プロジェクトで、コミュニティーからの資金提供により、ろ過コンセプトや設計を反復するためのエンジニア、造船設計者、水質科学者のチームができた。また、2015年には、ハイラインの共同創設者ジョシュア・デイビッドや建築家を含むクリエーティブメンバーも加わり、ビジョンを実現する非営利団体を設立した。
川の水をろ過して使用
川で泳ぐ機会によって川に対する見方を変えることができればと思ったことから、プラスの形をした浮遊プールのアイデアが生まれたという。
川の水を壁内でろ過し、化学薬品や添加物を使わずに、1日に100万ガロン以上の水を浄化。バクテリア、汚染物質、臭気を除去し、地域および州の基準を満たす安全な水泳スペースを作り出すように設計されている。
誰もが楽しめる四つのプールに分かれた構造
このプールは、子供用、競泳用、ラップ、ラウンジの四つのプールが一つになったように十字型に設計されている。それぞれの構成は独立しており、組み合わせたり独立させて使用することも可能だそうだ。
Courtesy of Friends of + POOL.
無料の水泳プログラム
自由水泳や環境教育プログラムなどを通して、青少年と成人を対象とした無料の水泳学習プログラムをニューヨーク市五つの行政区全体に拡大して行っているという。※現在は室内で開催。
プールは川底に浮かんでつながれているため、ボートのように波やハリケーンなどの嵐のうねりに対応できるよう設計されるそうだ。オープン日時や場所などの詳細は、ウェブサイトで確認。pluspool.org
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