ようやく気温も安定してきた5月。晴れた日は芝生の上でピクニックするのが気持ちいい季節。ピクニックといえども時には一つおしゃれに盛り上げたいもの。ここ2、3年で急成長しているピクニックビジネスの実態を覗いてみた。ランチやスナックを用意して、さぁ公園へいこう。
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パリ通おすすめ NYで味わうフランス
前ページで建築散歩のガイドを務めてくれた佐藤さんと、フランス人がパートナーの節子ブテイエさんにおすすめの店や食材を教えてもらった。
節子ブテイエさん
能ソサエティー代表。日本で歯科医として働いた後、フランス人男性との結婚を機にフランスに移住。スイスを経てニューヨーク在住25年。2人の子供は3〜18歳までアッパーイーストサイド地区にあるフランス人学校(Lycée Français De New York)に通学。その間、ニューヨークのフランス人コミュニティー内でフランス文化に触れて過ごす。「フランスのパンは、街角にあるごく普通のブロンジェリー(ベーカリー)でもちゃんと美味しく、野菜や果物は新鮮で風味豊か。さすがは農業国だと感心します」
<節子ブテイエさん おすすめ>
フランス人の溜まり場
ル・ムーラン/Le Moulin
1439 York Ave.
「フランス人学校のすぐそばにあり、日中は送り迎えの保護者の溜まり場になっていてフランス語が飛び交っています。クロワッサンやバゲットのサンドイッチ、キッシュ、クレープなどの軽食や伝統的なビストロ料理が楽しめます」
パリの街角にあるような
シェ・レ・フレンチーズ/Chez Les Frenchies
501 E. 75th St.
「フランス人経営のブロンジェリー&カフェ。クレープやマカロン、とろけるラクレットサンドイッチがおすすめ。市内のグルメショップでは見つけられないフランス直輸入の食料品や店頭でマリアージュ・フレール*が買える希少なお店です」
マリアージュ・フレールを代表するフレーバーティー「マルコポーロ」32ドル
*マリアージュ・フレール=1854年創業。世界各地から集めた茶葉を「マリアージュ」させたフランス式紅茶を提供。
ボルドー産ワインが充実
ミレジマ/Millesima
1257 2nd Ave(. 2024年2月〜)
「ボルドーの卸売業者が経営するワインショップです。ボルドーをはじめバーガンディー、シャンパーニュなどフランス産を中心に世界中から厳選したワインを置いています。夫のおすすめは2020年産のシャトー・ペイラボン*。安いわりには本格的なボルドーの味がするそうです」
*シャトー・ペイラボン=メドック北部サン・ソヴール村で250年続く名門シャトー。クリュ・ブルジョワ認証取得。
19.99ドル(ミレジマの価格)
本場顔負けの味
ジュリアン/Julien Boulangerie
1247 3rd Ave.
カネール/Cannelle Patisserie
5-11 47th Ave., Queens, NY 11101
イーライズ/Eli’s Bread
1064 Madison Ave.
「ジュリアンはパリのブロンジェリーをそのままニューヨークに持ってきたようなお店です。バターの香ばしい匂いが漂うお店はいつ行っても幸せな気分になります。市内でも1、2の評判というカネールはジャクソンハイツが本店ですが、ちょっと不便なのでロングアイランドシティー店へどうぞ。宝石のようなケーキはため息ものです。イーライズブレッドのクロワッサン・パリジャン・アーモンドも本場顔負けの味です」
名店フランソワ・パヤード(2018年閉店)の元シェフが手がけるブロンジェリー、ジュリアン。市内に他3店舗あり
カネールのジャクソンハイツ店。シェフはブルターニュ地方出身。口コミでの評価は抜群
<佐藤康治さん おすすめ>
本格的なそば懐石からフレンチまで、友人を招いてのパーティーではいつもフルコースでおもてなし。味にうるさい佐藤さんがトライベッカ地区の自宅から歩いて行けて「ここならまぁ合格」というレストランをご紹介。
パリにいるような気分になる
フレンシェットゥ/Frenchette
241 W. Broadway.
「エディブルフラワーを散らしたりソースで絵を描いたりして、プレーティングするヌーベルキュイジーヌではなく、肉がドーン、芋がバーンとストレートにお皿に乗ってくるビストロ風。でもメニューや調理法は現代風にアレンジされているようです」
バルサザールのオープニングシェフ、リアド・ナスル、リー・ハンソンが2018年にオープン
*オフィスビルの中にあるベーカリー(220 ChurchSt.)は平日は午後4時、週末は午後2時閉店。人気のためあっという間に売り切れてしまう
ノスタルジックなネオンサインが目印
オデオン/The Odeon
145 W. Broadway.
「1980年代のニューヨークを象徴するビストロ&バーですが、40年以上経っても健在です。ステーキタルタルを赤ワインで。ムールフリッツはビールかな。パンデミック前はオニオングラティネも美味しかったんですが…」
ウォーホルやバスキア、ロバート・デ・ニーロたちが集い、1988年公開の映画『ブライト・ライツ、ビッグ・シティー』にも登場した
トレジョで見つけたフランスの食材
最近フランスで流行っているアぺロディナトワール(前菜とワインの軽いディナー)をトレジョでそろえることができます」と佐藤さん。(一時的に売り切れの場合あり。価格は要確認)
トリュフ入りチキンパテ/Trader’s Joe’s Truffle Mousse Pate
ワインがすすみます
フランス風薄焼ピザ/Trader Joe’s Tarte aux Champignons
シャンピニョン入りとトマト入りがフランス産
ディジョンマスタード/Trader Joe’s Dijon Mustard
胡椒粒入りより好み
コーニッション/Trader Joe’s Cornichons
ハムやサラミと一緒に
アーティチョークの酢漬け/Trader Joe’s Grilled Artichoke Halves
フランスでよく食べます
チーズ/Le Gruyere, Roquefort, Traditional French Brie
グリュイエール、ロックフォール、ブリー の3種がGOOD
サラミ/Volpi
米国産イタリア風だが美味しい
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