コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。
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レストランで食事をした後、ロシア語が飛び交う通りをぶらぶら歩きながらお買い物。あれこれ買って荷物になっても心配ご無用、地下鉄の駅はすぐそばだ。
古代シルクロードに思いをはせる
1.カシガルカフェ Kashkar Cafe
新疆(しんきょう)ウイグル自治区およびウズベキスタン料理の店。ユーラシア大陸の心臓部、古代シルクロードに位置する同地域はモンゴル、ロシア、カザフスタン、アフガニスタンなどの国々と国境を接し、さまざまな民族が暮らしている。中国とイスラムの文化が混じり合い、食べ物も独自の形で発展した。
メニューの中心は、ラグマンと呼ばれる小麦粉と塩だけで作る手延べ麺。うどんをさらにシコシコさせた感じだ。ラム肉やセロリ、赤ピーマン、タマネギなどの野菜を7~8種類のスパイスで炒め、自家製ラグマンに混ぜて食べるギュロラグマンと、麺と具を一緒に炒めたボソラグマンがあり、具によって10種類から選べる(13.99ドル~14.99ドル)。他に、ラグマン入りのスープやサモサ、シシカバブ、マンティー(包子)もある。
1141 Brighton Beach Ave.
near Brighton 15th St.
ジョージア料理を食べるなら
2.トーンカフェ Toné Café
コーカサス山脈の南、黒海の東に位置するジョージア(グルジア)は、1991年に旧ソ連から独立。黒海沿岸部は温暖な気候に恵まれているため、ワインの産地としても有名だ。ここでは、ジョージア料理をヨーロッパでもブレーク中のジョージアワインと共に楽しめる。
おすすめは、ユーラシア大陸の伝統的な土窯であるトネで焼いたジョージア風ピザ、アジャルリハチャプリ(13ドル)。サイドには、くるみとホウレンソウ、ナス、インゲンで作ったパテ、プカリ(13ドル)を注文しよう。ヒンカリはジョージア風小籠包のような一品(12~14ドル)。尖っている部分を指でつまみ、フォークで穴を開けて中の熱いスープをすすり、それから具を食べる。コリアンダーとフェヌグリークで香り付けした牛肉と米、くるみのスープ、カルチョ(9ドル)もお忘れなく。
265 Neptune Ave.
near Brighton 6th St.
ナッツやドライフルーツは160種類以上
3.ビンテージ・スペシャリティー・フード
Vintage Speciality Food
映画「チャーリーとチョコレート工場」の世界観のような店。ナッツとドライフルーツは160種類以上。他にお茶、蜂蜜、ジャム、プチスイーツ、各種ピクルスなど、黒海周辺諸国からの輸入食品を販売する。
トルコ産のピスタチオやバラの香りのロクム、ロシア伝統のブラックソーンジャムやモルドバ産のサワーチェリーの瓶詰め、ウズベキスタン産のブラックレーズン、イラン産のホワイトマルベリーなど珍しいものばかり。
トルコの伝統菓子バクラバは、同国の老舗ベーカリー、サエドグワ(Seyidoglu)から直輸入したものを計り売りしている。ジョージア発祥の伝統的な棒状の赤い飴、チュルチヘラも試してみよう。
287 Brighton Beach Ave.
near Brighton 3rd St.
行列のできるお惣菜屋さん
4.ゴールドラベル
Gold Label International Food
スーパーマーケットだが、イチオシは惣菜売り場。週末ともなると、買い求める人で行列ができる。何といってもおすすめは、ペリメニと蒸した豚タン(舌)。ペリメニは、ミート、チーズ、ジャムの3種類。奥にはスモークフィッシュとキャビアやイクラのコーナーがあり、スモークサーモンの切り落としも破格の値段で買える。まるまると太ったサバの燻製(熱燻と冷燻の2種類)は、そのまま切って食べても、ディップにしても(5面を参照)。
カウンター越しに注文する形式で、かつ英語がほとんど通じないので気後れし、店員は少し無愛想だがみな親切。指で差して大きな声で注文し、にっこり笑ってスパシーバ(ありがとう)と言おう。
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