春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜
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パンデミック初期から、子供は軽症で済むといわれており、基本的にはその理解でいいと思います。幸い今、ニューヨーク州ではパンデミックも落ち着きつつあり、大人の感染が減るとともに、子供の感染も減っています。つまり、大人と子供の感染は並行して増減するということです。経済再開が進む中で、大人が引き続き感染防止に努めることで、子供も守られます。
4月末ごろから注目された、川崎病に似た症状の小児多系統炎症症候群も、全体的な感染件数と比例するので、ニューヨーク州では減っています。今後も症例は出てくると思いますが、それほどひどい状況ではありません。主な症状は、高熱、腹痛・嘔吐(おうと)、下痢などの他、目の充血、皮膚が赤くなって腫れるなどです。
暑い中大変ですが、今年の夏は、公共の場では大人も子供もマスクを着用してください。熱中症のリスクが上がるので、外出時間を極力短くし、日陰を歩き、こまめに水分補給をするなど、気を配りましょう。
マスクを嫌がる子供もいると思います。可愛いマスクを作ったり、家で一緒に着脱の練習をしたりと、「楽しいマスクライフ」を工夫してほしいです。
2歳未満の子供には、マスク着用は奨励されていません。小さな子供は気道が狭く、息苦しくても自分でマスクを外すことができないため、窒息死する危険があるからです。
子供が集まれば感染リスクは上がるので、プレイデートはしない方がいいというのが、医師の立場からの意見です。子供がマスクを付けて、ソーシャルディスタンシングを守って遊べるかというと、難しいからです。親御さんが協力して、図画工作や歌や踊りのビデオプレイデートを企画してはどうでしょうか? この夏は、クリエーティブに過ごす工夫が必要です。
パンデミックで医療機関に行かない人が増えたことで、世界中で各種ワクチンの接種率が下がり、麻疹(はしか)などが今後増えるのではと懸念されています。麻疹の予防接種(MMR)は1歳と4歳で受ける必要があります。特に2歳以下の子供で、各種予防接種が遅れている場合、なるべく早く主治医に連絡し、受けてください。今は病院やクリニックも、院内感染を避けるあらゆる手段を講じています。
はい。インフルエンザのピークは12月から2月なので、10月末までには接種するよう米疾病予防管理センター(CDC)は推奨しています。特に5歳以下の子供はインフルエンザにかかると重症化することも多く、早めの接種は大変重要です。子供の場合、インフルエンザで亡くなることの方が、コロナウイルスよりずっと多いのです。コロナワクチンはまだありませんが、インフルエンザのワクチンはあるので、10月末までには受けておきましょう。(注=インフルエンザの予防接種には、コロナ感染予防や、重症化防止の効果はありません)
生後6カ月未満の赤ちゃんはインフルエンザの予防接種を受けられないので、家族が予防接種を受けることが特に大切です。
金原聡子先生
Satoko Kanahara, MD
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内科・小児科専門医師。
ニューヨーク市で地域医療に従事するコミュニティー・ヘルスケア・ネットワークのブロンクス診療所メディカルディレクター。
クリーブランドクリニック付属ケース・ウエスタン・リザーブ大学医学部卒業後、ベイラー医科大学で内科・小児科研修修了。
プライマリーケア医師として小児、大人の一般診療を南ブロンクスで行う。
米国日本人医師会理事、子育て家族をサポートするニューヨークすくすく会理事。
Community Healthcare Network
975 Westchester Ave.
The Bronx, NY 10459
TEL: 718-320-4466
www.chnnyc.org
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