2016/01/15発行 ジャピオン847号掲載記事

幸せ香りライフ

今月のテーマ

新年・縁起の良い香り
③日本の香り文化を知ろう

 私はアロマセラピストとして香りの効能を皆さまにお伝えしていますが、最近は、日本の「香り」の文化をもっと深く知りたいと思うようになってきました。

 太古より世界中の多くの場所で、「香り」が祈りや神への捧げものとして使われてきたというお話を以前いたしましたが、日本でも祈りと香りは密接につながってきました。現在においても、仏壇やお墓に線香をお供えしますよね。

 お釈迦(しゃか)様が入滅された時、生前愛用していたというお香を弟子たちが供養のためにたいたことが、焼香や線香の始まりとされています。それがインド、中国と伝わり、仏教伝来と共に日本にも伝わり、日本のお香文化が花開いたとされています。

 世界中のさまざまな宗教において、祈りに使われる香りは「煙」という形で利用する事が多いことが分かっています。古代エジプトの神に捧げられた薫香「キフィ」も、たいて煙として利用されました。風水ではお香を炊くことは部屋の気が流れやすくなると言われていますし、ネイティブ・アメリカンはタバコの煙で邪気を払ったとされています。キリスト教の礼拝でも振り香炉が使われますし、仏教でも線香をたきます。

 パフューム(Perfume)の語源も、ラテン語で「per」(通して)と「fumum」(煙)だとされています。このように、香りと煙、そして祈りは密接に関わっているのです。

香道の世界

 伝来当初は宗教的意味合いの強かった「お香」ですが、私たちの祖先は 香りそのものを楽しむ文化へと発展させていきました。平安時代の貴族たちは自ら調香した薫物(たきもの)を炭火でくゆらせ、部屋や衣服への「移り香」を楽しみ、香りは優雅な文化へと発展していきました。その後、武士により香りと向き合う精神性が高められ「香道」へと発展していきます。香道では、心を静かに鎮め、嗅覚という感覚を研ぎ澄ませて香りを感じ、向き合います。まさに茶道に通じる日本独自の「わびさび」の世界ですね。

お香を楽しもう

 そんな日本独自の文化を感じながら、心身共に浄化してくれるのは、やはり煙と香りで楽しめる「お香」ではないでしょうか?

 白檀(びゃくだん)や沈香(じんこう)といった香木に、香原料などが調香させたものを、煙にのせて味わうお香は、まさに心身、そして場をも清めてくれるパワーがあります。今やアメリカでも、「インセンス」として、さまざまなお香が売られていますが、有毒な添加物が入っている物もありますので、天然由来の物を選ぶようにしてください。 新年の願いを香りと煙にのせて、ますます運気アップとまいりましょう!

桜本リエコさん

LOHASコーディネーター、ARC認定アロマセラピスト。プライベートシェフとしても活動。www.yuruloha.com

今週の精油

サンダルウッド (Sandalwood)

【学名】Santalumalbum【科名】ビャクダン科【抽出方法】水蒸気蒸留法【抽出部位】木部【産地】インド【ノート】ベース【香りの系統】ウッド系【香りの強さ】強 【効能】お香などの原料に使われる白檀の香り。鎮静作用に優れ、血液やリンパ液などの体液の循環を促進する働きがある。殺菌消毒作用があり、長引いている咳の症状などに効果を発揮する。妊娠初期は使用を避けること。

バックナンバー

NYジャピオン 1分動画


ただいま配布中2018/09/14発行

巻頭特集
今回は、ヘルスケア&クリニックリストに関連して...

   
Back Issue ~8/24/2018
Back Issue 9/14/2018~
利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント