巻頭特集

SATCの続編「And Just Like That…」がスタート!ニューヨークが舞台の ドラマロケ地巡り

POSE
2018年〜/3シーズン/Netflix, Amazon Prime

1980年代のニューヨークを舞台にファッションとパフォーマンスを競うコンテスト「ボール」に人生をかけるLGBTQの人々を描く。自身もゲイを公表するライアン・マーフィー監督が大規模オーディションを実施し、総勢約50人のトランスジェンダーの俳優を起用する。

スタンがエンジェルに会うために訪れたアダルトショップ MAP⑫ The Playpen(687 8th Ave.)
【その他】Louis Valentino, Jr. Park and Pier(104 Ferris St., Brooklyn)/Times Square(New York, NY 10036)


Seinfeld (となりのサインフェルド)
1989〜1998年/9シーズン/Netflix

スタンドアップコメディアンのジェリー・サインフェルドが彼自身を演じ、彼とその友達、元交際相手、隣人の4人、そして彼らを取り巻く人々の日常を描く。身の回りに起きるあらゆる事柄を笑いに変えてしまう登場人物たちによる、大人気シットコムシリーズ。

サインフェルドたちがよく集まるレストラン MAP⑬ Tom’s Restaurant(2880 Broadway)
【その他】The Original SoupMan(259 W. 55th St.)/New York Public Library(5th Ave. at 42nd St.)


YOU (YOU ─君がすべて─)
2018年〜/3シーズン/Netflix

古書店の店長を務めるジョセフ・ゴールドバーグ(通称ジョー)は、店を訪れた作家志望の大学生ベックに一目惚れする。SNSを通して彼女の住所や人間関係などプライベートの情報を調べ上げ、手段を選ばずストーカーする、サイコスリラードラマシリーズ。

シーズン1でジョーが店長を務める古書店の外観として撮影された MAP⑭ Logos BookStore(1575 York Ave.)
【その他】ベックのアパート(131 E. 19th St.)/ジョーとパコのアパート(308 E. 139th St.)



映画監督の鈴木やすさんおすすめ!

本紙の映画連載「レトロ作品まったりレビュー」を執筆する、映画監督の鈴木やすさんが、おすすめのニューヨークを舞台にしたドラマを紹介する。

 

 

 

 

 

Diff’rent Strokes (アーノルド坊やは人気者)

主演:ゲイリー・コールマン、トッド・ブリッジス

黒人の兄弟が訳あって白人の金持ちの養子になり、パークアベニューの高級アパートで一緒に暮らす設定のコメディー。日本でもかなりの人気シリーズだったのでみんな知っているだろうと思って調べたら、なんと中部地方のローカル放送が中心だったらしい。名古屋では知らない人はいない。

舞台の高級アパートは「697パークアベニュー」。この住所は、ハンターカレッジの敷地内なので架空のアパートということになる。コメディーだが、人種差別や麻薬問題などの社会問題をテーマにしたエピソードもあり、当時まだ行ったことのないアメリカ社会を学んだ思い出の番組だ。


The Sopranos (ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア)

主演:ジェームズ・ガンドルフィーニ、イーディ・ファルコ

ニューヨークから電車や車でミッドタウントンネルを抜けてニュージャージーに入り間もなく、セコーカスの複雑なジャンクションの手前で広大な湿地帯を通る。アメリカ本土を西に向かって行くときは、必ず通る場所なのでニューヨークの人なら知っている場所だ。ザ・ソプラノズを見続けたおかげで、ここを通るたびにいつも不穏な考えが浮かんでしまう。「トニーならばここに死体を埋めるだろうな」トニーがクリストファーを従えて、せっせとスコップでライバルマフィアの死体を埋める穴を掘っているところをつい想像してしまうのだ。僕は密かに「トニーお気に入りの死体遺棄スポット」と呼んでいる。


High Maintenance

主演:ベン・シンクレア

マリファナの嗜好(しこう)目的使用がニューヨーク州で解禁される直前のニューヨーク、特にブルックリンの人間模様を描いた番組。自転車に乗ってマリファナのデリバリービジネスに精を出す名前のない主人公、The Guyが行く先々で出会う人たちのつかの間の人間模様がめっちゃんこ面白い。

ブルックリンあるあるの話や、人の家を勝手にのぞき込んでいるような出歯亀(でばがめ)心をくすぐる。うちの近所、北部ブルックリンが多く舞台になっていて、近所をジョギングしている時に頻繁に撮影現場に出くわした。マリファナが解禁になって「The Guyのビジネスはどうなっているかな?」「ちゃんと合法ビジネスにうまく移れていたらいいなあ」とか近所を散歩していて余計なことを考えてしまう。

 

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1245

春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜

桜の花も満開を迎え春の行楽シーズンがやって来た。ニューヨーク市内から日帰りできるハドソン川流域・キャッツキル山麓の人気のスポットを紹介しよう。

Vol. 1244

オーェックしよ

コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。

Vol. 1243

お引越し

新年度スタートの今頃から初夏にかけては帰国や転勤、子供の独立などさまざまな引越しが街中で繰り広げられる。一方で、米国での引越しには、遅延、破損などトラブルがつきもの、とも言われる。話題の米系業者への独占取材をはじめ、安心して引越しするための「すぐに役立つ」アドバイスや心得をまとめた。