巻頭特集

アートから見る ニューヨークのいま

街で観られるウォールアート

自粛生活の中で、買い物や散歩も自宅近隣しか歩かないという人も多いだろう。ニューヨークの街には壁、道路、店舗の外壁、さまざまなところにアートが溢れている。市内はフェーズ1に入り、街は少しずつ動き出した。明るい兆しはまだ先かもしれないが、アートを観るだけでも心は少し踊るかもしれない。ほんの一部だが紹介していこう。


ローワーイースト

バワリーから少し入った道端に小さな標識で案内が出ている、隠れ家レストラン「Freemans」は、店にたどり着くまでの両壁に、さまざまなアートが描かれている。食事を楽しむ前にアート鑑賞ができる憩いの場だ。現在、デリバリー、テークアウトで営業を続けているが、カクテルやソフトドリンクも店頭で販売しているので、鑑賞と共に購入がオススメ。

 

 

 

【場所】

end of Freemans Alleyfreemansrestaurant.com


リトル・イタリー/チャイナタウン

3ページでも紹介したトリスタンさんの「Audrey of Mulberry」は、オードリー・ヘップバーンをモチーフに描かれた作品。【場所】385 Broome St.(Mulberry St.側)/IG: tristaneaton

 

ソーホーの星島日報ビルに描かれた、スティックによる作品。【場所】188 Lafayette St./IG: stikstudio

 


アッパーウェスト

抗議活動に関連した新作が話題となった、バンクシー。「Hammer Boy」を描いた今作は、2013年から街の人々に大切に保存されている。【場所】on 79th St.(at Broadway)/IG: Banksy

 


ブルックリン

「ブッシュウィック・コレクティブ」と呼ばれるアート通り。普段はアートツアーもあり、観光客が集う。人通りの少ない今こそ、外の美術館として楽しく散歩できそうだ。

 

 

 

【場所】

LラインJefferson St.駅すぐ


 

ウィリアムズバーグにある「Joe’s Pizza」の横に描かれたアートには、モハメド・アリが描かれている。【場所】on bedford St.(at N. 5th St.)/IG: brolga

 


チェルシー

アインシュタインを描いた、コブラによる壁画。ニューヨーク愛が感じられる。 【場所】on 21th St.(at 8th Ave.)/IG: kobrastreetart

 

バンクシーに影響を与えたといわれる、ニック・ウォーカーの作品。 【場所】on 17th St.(at 6th Ave.)/IG: nickwalker_art

 


その他エリア

IG: queenandreaoneの作品は、フラットアイアン地区「Culb Monaco」

 


共にコブラの作品。

イーストビレッジ

 

「Empire Diner」上

 

 

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