Black History Month 2023 黒人の歴史について学ぼう!!
米国史においてアフリカ系米国人が担った役割や功績を称える「黒人歴史月間」が来月から1カ月にわたり開催される。今週号は黒人の歴史や文化について学べるスポットや関連行事を紹介する。
新型コロナウイルス感染症、抗議活動……ニューヨークはいま、目まぐるしい変化が起きている。通りで見掛けるウォールアートにもその変化の波は押し寄せている。メッセージを発信し続けるアーティストたちの作品を紹介しよう。 (取材・文/音成映舞)
コロナ禍で見た
アートの変化
今年1月、中国から発生した新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)は、瞬く間に世界に広がり、ニューヨークにも感染の波が押し寄せた。3月20日、ニューヨークのアンドリュー・クオモ州知事による行政命令(PAUSE)により、自粛生活を余儀なくされた。街から人が消え、ほとんどの店は臨時休業となり、恐ろしいほどニューヨークは静まり返った。
そんな中、マンハッタン区ミートパッキング地区の小売店の外壁を活用した、「The Mural Project(壁画プロジェクト)」が始動した。このプロジェクトは、ベルサーチなどの広告キャンペーンのデザインを担当していた、デザインスタジオ「テレサ・リベラ・デザイン(theresarivera.com)」が、市への恩返しとして協力。
本来は、ハイラインが通り、買い物、飲食など、地元住民から観光客まで、さまざまな人が集う場所としてにぎわっている地区だ。以前から、窃盗や略奪対策として店頭に貼られた板を活用し、カラフルな色使いで描かれた絵は、「希望、喜び、団結」をテーマとしている。
まず初めに描かれたのは、同地区にある化粧品チェーン店「セフォラ」の外壁。「街が急速に陰鬱(いんうつ)な暗闇に変わったことを感じる歩行者に、少しでも明るい気持ちになってもらえれば」と、同デザインの担当者は考えたという。
このプロジェクトはニュースでも取り上げられ、他の小売店も次々と同スタジオに依頼。他の地区などでも描かれ、抗議活動が行われる中でも、彼らの絵に落書きをする参加者は少ない。アートは店を守り、人々を励まし続けている。
また同スタジオは、この制作によって得た収益の一部を、フードバンク非営利団体の「フィーディング・アメリカ」と高齢者への食事サービスの団体「シティーミールズ・オン・ウィールズ」に寄付している。
プロジェクト最初期に描かれた、ミートパッキング地区の「セフォラ」の壁画
臨時休業中の店頭前で作業を行うスタッフたち
コロナに負けるな
マスク壁画が増加
流行に敏感なニューヨークならではといえるのが、感染拡大と共に増えた、マスクを付けた医療従事者や女性、子供が描かれた作品だろう。
最近では、ペンステーションを出た8番街と34丁目角に、ニューヨーク、パリなど世界中で活躍するアーティスト、トリスタン・イートンさんが描いた『Now and Forever(写真扉)』がある。この作品は、モンテフィオーレ病院とトリスタンさんが協力。最前線で活躍する看護師たちを称えており、「コロナに負けるな」という力強い作品となっている。こうしたアートは今、街のあちこちで見掛ける。
次ページからは、コロナから抗議活動へ。変化する街にメッセージと共に描かれる、アート作品を紹介していく。
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