巻頭特集

夏だから挑戦!男のソロキャンプ

山田さんおすすめ
ソロキャンプをするなら、ここ!

マンハッタンから公共交通機関と徒歩、自転車で行けて、見どころ満載のスポットをご紹介。


サンディーフック
CAMP GATEWAY – SANDY HOOK

ビーチの反対、内海側には米軍の旧官舎が残っている。

ニュージャージー州中央部海岸沖に突き出た半島。ビーチやキャンプ場の他、現在も稼働する灯台、ハンコックとりで跡など国定歴史建造物に指定された軍施設や旧官舎、旧救命所などもある。マンハッタン東35丁目からピア11経由でサンディーフック行きのフェリー(シーストリーク)が出ており、週末には4つのビーチを巡るバスも運行。

ハイランドのフェリー乗り場近くのシーフードレストランとアイスクリームスタンド

■山田さんのコメント■
きちんと整備された自転車専用道路がたくさんあり、そこをただ走っているだけで幸せな気分になります。広大なビーチの向こうに見えるマンハッタンはしん気楼のように幻想的! 野生のウサギも多いです。行きはサンディーフックでフェリーを降りて自転車でキャンプ場まで行き、帰りは半島の根元の町ハイランドでシーフードを食べながらビールを飲む。そこからまたフェリーに乗って帰るのが僕のお決まりのコースです。

場所の詳細: stateparks.com
フェリーへのアクセス: seastreak.com


ワッチヒル
WATCH HILL, FIRE ISLAND NATIONAL SEASHORE

砂地の上にテントを張る。

ロングアイランドの南、大西洋と内海に囲まれた島、ファイヤーアイランドの国定海浜公園内にあるキャンプ場。広大な塩湿地とビーチ、砂丘が見どころ。ペンステーションからロングアイランド鉄道モントークラインで2時間弱、パッチョーグ駅からフェリーで約20分。売店、スナックバー、シャワー、水洗トイレなどの施設も充実。

ビーチは目の前!

■山田さんのコメント■
無人島に来たような、不思議な感覚を味わえる場所です。徒歩と電車、フェリーで行け、自転車も不要です。ボードウォークのそばに名前の由来となる見晴らしの良いちょっとした丘があって、丘の麓の砂地がキャンプ場になっています。鹿も多く、ビーチサイドで遊ぶ、ほほ笑ましい光景に出くわすこともありますが、ライム病にはくれぐれも注意してください。

場所の詳細: nps.gov
フェリーへのアクセス: davisparkferry.com


スタテン島
CAMP GATEWAY – STATEN ISLAND

最近は人気で予約がすぐに埋まるという。

本紙6月10日号「スタテン島特集」で紹介したフォートワズワース(ゲートウェー国立保養地)内。テントキャンプのみ対応、デイユースは不可(宿泊のみ)。徒歩で行くならフェリーターミナル(セントジョージ)発のMTAバス(S51)に乗って、ベイストリート下車。敷地内を回るバスも毎日午後7時まで運行している。自転車のレンタルや売店もある(敷地外)。

キャンプサイトから見る夕焼け。ベラザノ橋は目の前

■山田さんのコメント■
キャンプ場のそばには要塞(ようさい)跡地(バッテリーウィード)があり、ベラザノ橋とマンハッタンのスカイラインを一望できます。ビーチ沿いに整備された多目的パス(MUP)をサイクリングしたり、ボードウォークを散歩したり、ちょっと足を延ばしてグレート・キルズ・ビーチで海水浴をしたり。いろんな楽しみ方ができますよ。

場所の詳細: stateparks.com
フェリーへのアクセス: siferry.com


タマラク&ゴールデンロッド
CAMP GATEWAY – TAMARAK & GOLDENROD

人っこ一人いない滑走路。一部がラジコン飛行機の滑走路になっているが、自由に歩き回れる。

ブルックリン南東部マリンパーク地区、ジャマイカ湾の海岸沿いにある海軍飛行場、フロイド・ベネット・フィールドの森林地帯に位置する。ゲートウェー国立保養地で、その一部は現在、NYPDのヘリコプター基地になっている。第一次世界大戦参戦時(1917年)に建造されたフォートティルデンを縫うように延びる、サイクリングコースが気持ちいい。

キャンプ日記を書くのも楽しい

■山田さんのコメント■
ジャマイカベイ野生生物保護区には300種類もの渡り鳥が生息していて、春から夏にはオオソリハシシギやアオサギ、年間を通してミサゴやゴイサギが観察でき、バードウォッチングには最高です。クロスベイ橋を渡ればロッカウェービーチはすぐそこ。歴史的航空機の復元作業が見学できる格納庫もありますが、残念ながら現在は閉鎖中のようです。

場所の詳細: stateparks.com

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