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~New Yorker’s English Expressions~ ニューヨーカーが使う自然な英語
NYオールジャパン・ラグビーフットボール・クラブ
ホストチームにして歴代最多優勝都市のニューヨークに加え、シカゴ、ロサンゼルス、ヒューストン+シアトル合同チームでの、総当たり戦。例年は10月ごろに4都市持ち回りで開催されるのだが、今年は日本でラグビーW杯が開催されるため、前倒しで実施することに。しかし、立っているだけでも汗が止まらない酷暑だ。運営陣は大量の飲料水を冷やし、万全の体制。
ニューヨークチームは、この日初参加の人も含め、職業・年齢もさまざまな約30人が集結。そのほとんどがラグビー経験者。駐在組が多いため、顔ぶれはひんぱんに変わるそうだ。試合前、選手たちに意気込みを尋ねると、「もう若くないし、仕事を失わないように安全第一」「コンディションなんてあってないようなもの」と次々に自虐が飛んできた。しかし、皆の顔はどこかうれしそうだ。
ラグビーは選手同士の衝突や転倒含め、予測不可能な動きと生傷の絶えないスポーツだ。スクラムやタックルはもとより、仲間に持ち上げられた選手がボールを空中で奪取する「ラインアウト」、そして自らボールを運んで点を入れる「トライ」と、全身でのアクロバティックな動きが要求される。この日も、早速1回戦から負傷者が出て、こちらもラグビー経験者の医療班が担架を片手に出動。
試合前に念入りな練習をこなしたニューヨークチーム、「(試合時間)15分は短いよ、ガンガン行きましょう!」と気合い十分。選手らは、もみくちゃになりながらも、手にしたボールを四方の仲間にパスしていく。そして敵の猛追を振りほどきながら、1人の選手がゴールまで全力疾走を始めた。敵の指先が体をかすめながらも、最後はゴールゾーンに、勢いよくスライディング! 芝生にボールを押し付けた瞬間、選手の苦悶の表情が、一瞬にして笑顔に変わる。肘や足から血を流している仲間からも、野太い歓声。夏の気温よりもアツい光景だ。
初戦は開始早々にゴールを奪われたものの、着実に巻き返して12対5でシアトルを下す。次のLA戦も22対12で勝利。最終試合・シカゴ戦はこん身のウイニングラン含め、鮮やかな展開で有終の日を飾った。ニューヨークは、第15回大会で実に9回目の優勝だ。
この日のMVP選手として名が挙がったのが、当地に来てまだ2週間という宮川尚之さん。「レベルが高くて驚きました。特にLAは強くて、危なかったですね」と苦笑い。「これからも仲間と、仲良くラグビーを楽しめればうれしいです」。
ラグビーに青春をかけた男たちの魂は、まだニューヨークで燃えていた。
NY All Japan Rugby Football Club
毎週土曜日(第2週は日曜日)午前9時30分から、
ランドールズ島75番フィールドで定期練習を行っている。
経験問わず、部員、そして女子マネジャーを随時募集中。
【問い合わせ】nyajrfc@gmail.com/Facebook: NYJapanRugby
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