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前ページでは、仕事や買い物の合間にちょっと立ち寄れるグリーンスポットを紹介したが、ここでは、休みの日や丸1日時間のあるときに行きたい、郊外のアップスケールなガーデンをピックアップ。
イニスフリー・ガーデン
「ニューヨークにお客さまがいらしたときに、ぜひお連れしたいガーデンがここ」とマーサ・スチュワートが絶賛するイニスフリー・ガーデンは、50年の歳月をかけて完成した大規模な庭園だ。150エーカーの敷地の中に、岩、水、木々、空などすべての自然要素の調和を考慮し、さらに中国や日本の庭園デザインやコンセプトを取り入れて作られた。どこから見ても絵になるのは、発起人のウォルター・ベックが画家であったことも影響している。
一般公開は5月9日(土)から毎週水曜日〜日曜日(午前10時〜午後3時)。それに先駆け、4月25・26日と5月2・3日に特別イベント「Daffodil Viewing」を実施。
Innisfree Garden
362 Tyrrel Rd.
Millbrook, NY 12545
innisfreegarden.org
カイカット
もともとロックフェラー家の私有地だった邸宅と庭園(現在はアメリカ合衆国ナショナル・トラストが歴史建造物として管理)は、ニューヨークの観光名所の一つ。とかく屋敷やギャラリーの方に目が行きがちだが、庭園も秀逸。
ウィリアム・ウェルズ・ボズワースによって20世紀初頭にデザインされたボザール様式の庭園は、ヨーロッパ風の豪華な趣。小高い丘の上にあるので、庭園から眼前に広がるハドソン川を一望することもできる。庭園内には著名な彫刻家の作品も随所に配置され、野外美術館と言っても過言ではない。
一般公開(ガイドツアーのみ)は5月以降、毎週木曜日〜日曜日。
Kykuit (tour office)
381 N. Broadway
Sleepy Hollow, NY 10591
hudsonvalley.org/historic-sites/kykuit-the-rockefeller-estate
プランティング・フィールズ・アーボリタム
ロングアイランドのいわゆる「ゴールドコースト」(19世紀後半〜20世紀初頭の豪邸が立ち並ぶエリア)の一角にあり、現在はニューヨーク州の歴史的公園に指定されている。409エーカーの広大な公園の中には、イタリアンガーデン、ローズガーデン、ダリアガーデンなど、さまざまなテーマのコーナーや温室があり、目を楽しませてくれる。 もともとは保険と鉄道で財を成したウィリアム・ロバートソン・コーの邸宅で、敷地内にはガーデンの他に「コー・ホール」と呼ばれる屋敷もあり、一般公開されている。
公園の設計は、由緒あるオルムステッド・ブラザーズ社(セントラルパークやプロスペクトパークの設計で知られる、フレデリック・オルムステッドの息子たちによって設立された造園会社)が行った。
開園は毎日(午前9時〜午後5時)。「コー・ホール」はガイドツアーのみで、期間は4月1日(水)〜9月30日(水)までの毎日と、10月中は週末のみ。
Planting Fields Arboretum State Historic Park
1395 Planting Fields Rd.
Oyster Bay, NY 11771
plantingfields.org
ヘザーガーデン(フォートトライオン・パーク内)
マンハッタン内にあるので、郊外と言っては語弊があるが、お出掛け気分で行くという意味でもこのコーナーで紹介。
同ガーデンにはヒースとヘザー(共に荒野に群生するツツジ科の低木)をはじめとする550種もの植物が植えられている。自然の地形を利用した緩やかな傾斜との丘の小道を歩くと、人工的な庭ではあるのだが自然と一体になった気分に浸れる。ガーデンの規模自体は大きくないけれど、ハドソン川を望む小高い丘になっているので、その眺望を借景にしてスケールの大きな世界が広がる。
フォートトライオン・パーク内にはメトロポリタン美術館の別館「ザ・クロイスター」があり、その中のガーデンも一見の価値あり。開園は毎日。
Heather Garden
741 Fort Washington Ave.
forttryonparktrust.org/sites/heather-garden
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