今年9月にアラ&
暦の上では春はまだだが、暖冬で花も少しずつほころび始め、春らしさを街中で感じるようになってきた。そこで今号では、気軽に行けるマンハッタンのガーデンと、スケールの大きい郊外のガーデンを紹介。
マンハッタンの隠れ家的ガーデン
マンハッタンにはセントラルパークという大きな都会のオアシスを始め、ブライアントパークやマディソンスクエア・パークなど、1〜2ブロックを占める公園が各所にあり、気軽に息抜きできる。ただ、今回は知る人ぞ知る、隠れ家的なガーデンを紹介しよう。一般の人も無料でアクセスできるところばかりなので、ぜひ仕事の合間にでも行ってみよう。
①フォード・ファンデーション・アトリウム
ミッドタウンのオフィス街にあり、ビルの高さおよそ5階分までの吹き抜けになっている室内ガーデン。ビルの構造を巧みに利用してデザインされたガーデンに40種ほどの植物が美しくアレンジされ、まるでミニ植物園だ。ガラスのドアを開けて中に入ると、ふわりとグリーンな香りが漂い、天窓からの光もふんだんに降り注ぐ。室内なので寒くないのもポイント。マンハッタンでアロマテラピー、森林浴体験をしてみては?
Ford Foundation Atrium Garden
320 E. 43rd St.
(bet. Tudor City Pl. & 2nd Ave.)
fordfoundation.org
②ザ・ガーデン・アット・セントルークス
ウェストビレッジの落ち着いた街並みに静かに佇むセントルークス(聖ルカ)教会には、併設のガーデンがある。塀で囲まれているので外からはちょっと分かりにくいが、中には自由に入れる。こぢんまりしているがよく整備されたガーデンで、花のアーチもあり、まさしく秘密の花園だ。ベンチもあるので、花を愛でながらゆっくり一休みするにはぴったり。
The Garden at The Church of St. Luke in the Fields
487 Hudson St.
(bet. Barrow & Christopher Sts.)
stlukeinthefields.org
③ティアードロップ・パーク
開発が急ピッチに進むバッテリーパーク地区にあり、高層ビルの隙間に忽然(こつぜん)と現れるのがこの小さな公園。岩の構造をうまく生かしてデザインされており、言うなればニューヨーク風「枯山水パーク」だ。黒い岩と緑、そして周りを取り囲む高層ビルのコントラストがおもしろい。公園から1ブロック西に行くと、ハドソン川沿いの眺望も楽しめる。
Teardrop Park
on Warren St.
(bet. North End Ave. & River Terrace)
bpca.ny.gov