クラフトビール好きの輪が広がる乾杯コラム

今日もビールがうまい! クラフトビール好きの輪が広がる乾杯コラム <Vol.22>

本場アメリカのブルワリー&ビア・バー巡り

米国にはブルワリーと呼ばれるクラフトビール醸造所が多く存在する。国内においてブルワリーの数は9,200以上(※1)、ニューヨーク州だけでも440以上あり、大手ビールメーカーにまで成長した醸造所もあれば、地元の人々に長年愛されているような小さな醸造所もある。そんなビールの歴史と奥深さを探求し、ニューヨークを中心に注目のブルワリー&ビアバー紹介していく。

(※1)アメリカ・ブルワーズ・アソシエーション調べ/www.brewersassociation.org


2009年にビール愛好家のオーナー、キーラン・ブリーンさんによってひっそりと誕生したケグ&ランテーンは、14年にグリーンポイント地区に小規模の醸造所兼タップルームがオープンし、新鮮でフレーバー豊かなビールの数々とレストラン顔負けの料理で瞬く間に人気のビールブランドとなった。そんな中でも地域密着型にこだわり、同地区にある「グリーンポイントフィッシュ&ロブスター社」から調達した牡蠣を使用して「ブラック・オイスター・スタウト」を作るなど地元の中小企業とコラボレーションする取り組みも話題となった。

アルコール度数5%のセッションIPA「ジャムセッション」。軽めのヘイジーな風味でシトラスの後味が人気で同店のシグネチャービール

メキシカンスタイルのラガー「フェスタ」は日本のラガーのような飲みやすさでどんな食事とも相性がよい

また、2015年にニューヨーク市で最初に缶詰クラウラー(1回限り、注文を受けてから注ぐだけの32オンスのグラウラー)を提供し「生ビールのお持ち帰り」を商品化した醸造所としてクラフトビール業界から注目を浴びたことでも知られている。

同店一押しの「スマッシュバーガー」はダブルパティーで食べ応え満点。ナイフは使わず、是非豪快にかぶりついてほしい

同ブルワリー自慢のフィラデルフィア名物の「フィリーチーズステーキ」はグリーンポイント店のみの提供

現在は、レッドフック地区にタップルームと醸造所、昨年はウィリアムズバーグ地区にタップルームサウスサイド店をオープンし多くのファンを獲得している。料理やカクテルにも定評があり、ランチ時は平日休日問わずランチビールとご飯を楽しむ客で賑わいを見せる。季節やイベントシーズンに合わせた限定メニューも多く登場するため、いつ足を運んでも新鮮な気持ちで楽しめる。


現在、サウスサイド店にて、限定のダークビールと自家製のマスカルポーネティラミスが味わえるのでお見逃しなく!

Keg & Lantern(Southside店)

104 S. 4th St., Brooklyn, NY 11249

TEL: 718-599-0412

kegandlanternbrooklyn.com

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1248

この春はちょっと贅沢なピクニックを体験しよう

ようやく気温も安定してきた5月。晴れた日は芝生の上でピクニックするのが気持ちいい季節。ピクニックといえども時には一つおしゃれに盛り上げたいもの。ここ2、3年で急成長しているピクニックビジネスの実態を覗いてみた。ランチやスナックを用意して、さぁ公園へいこう。

Vol. 1247

我らのドジャース

大谷翔平選手の一挙手一投足から目が離せない。スポーツ報道でLAドジャースの名前を見ない日はない。5月1日現在の勝率・621でナ・リーグ西部地区トップ。そのドジャースが、5月末には対NYメッツとの3連戦、6月には対NYヤンキースとの交流戦で当地にやって来る。NYジャピオン読者としては憎き敵軍なるも大谷選手の活躍に胸が熱くなる複雑な心境。だが、LAドジャースの「旧姓」はブルックリン。昔はニューヨークのチームだったのだ。

Vol. 1246

人気沸ピックルボールを楽しもう

あちこちに花も咲き乱れ、4月に入りニューヨークにも春が到来した。本号ではこれからの季節、屋外でも楽しめるピックルボールを紹介する。テニスよりも狭いスペースで出来るピックルボールはここ数年、ニューヨークでも人気だ。

Vol. 1245

春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜

桜の花も満開を迎え春の行楽シーズンがやって来た。ニューヨーク市内から日帰りできるハドソン川流域・キャッツキル山麓の人気のスポットを紹介しよう。