記事広告

ニューヨークで活動する 注目のアーティストを紹介 – サクソフォーン奏者・作曲家 Sohei Naritaさん

ニューヨークでジャズのサクソフォーン奏者・作曲家として精力的に活動しているSohei Naritaさん。クラシック音楽からジャズへの転換、ニューヨークへの特別な思いと見逃せない今後の活躍などについて伺いました。


 

―ニューヨークでジャズを始めたのはなぜですか?

もともと日本ではクラシック音楽の演奏家として活動ていたんです。なのですが、サクソフォーンを持ってステージに上がるたび、お客様が「お、ジャズ?」と期待されて。本当に毎回そんな感じだったので(笑)、ここはサクソフォーン奏者としてきちんとジャズを学んでみるべきじゃないか?と思い始めたのがきっかけです。ジャズは日本でも学べますが、外国の価値観に触れてみたかったし、新たなジャンルの音楽を学ぶなら、今までの環境やプライドを捨て、ゼロから真摯に向き合いたかったのも事実です。また、師事したい先生がニューヨークの学校にいたことも大きな理由の一つですね。

―ご自身にとって、ニューヨークとジャズ、そしてサクソフォーンの魅力とは何ですか?

ニューヨークはいつも沢山のアートに溢れています。 音楽や芸術、ブロードウェーのミュージカルを始め、その他、常に一流の人とモノが世界中から集まってきます。なので、普段から多くの刺激や稀有な体験をできることは、ニューヨークならではの恩恵です。また、ニューヨークには本当にさまざまなバックグラウンドを持った方が暮らしているので、毎日の生活の中からも多くの新しいことに気付き、学べることも魅力の一つです。ジャズは、その美学や芸術性の高いセオリーを大切にしながらも、新しいアイデアや価値観を受け入れ、今までにない新しい表現を生み出すことを許してくれます。その絶妙なバランスは、音楽家として常に挑戦を求められると同時に、挑戦することができるとも言えるんです。この感覚は他の音楽ではあまり感じたことがなく、ジャズを専門的に学び始めてから今でも、自分の知識欲が静かに燃え続けてるのを感じます。そこが、音楽家としてのジャズの魅力です。初めてサクソフォーンを手にしてからもう25年以上経ちますが、今でも日々新しい目標や課題に出会います。サクソフォーンの魅力は、その可能性の無限さ、人生の長い時間をかけていつまでも熱中し続けられるところです。

自身で作曲、演奏、プロデュースすべてを手がけた作品

 

―ジャズ初心者にオススメのアーティストはいますか?

ご自身がどんな音楽が好きで聴いてきたか…にもよりますが、ポップスやR&Bが好きな方はロバート・グラスパーやブラクストン・クックが「かっこいい!」となりそうだし、クラシック音楽に慣れ親しんだ方はマリア・シュナイダー・オーケストラなど「美しい!」と思ってもらえそうです。ホリデーらしい雰囲気に合うナット・キング・コールやグレゴリー・ポーターのアルバムをかけて、楽しんでもらうのもいいかもしれません。

―目標にしているアーティストはいますか?

シティ・カレッジ・オブ・ニューヨーク時代のジャズの先生であり師匠でもあるジェイソン・リグビーです。彼の音色はとにかく素晴らしい。レベルの高い演奏技術は言うまでもなく、彼が持つダークでリリカルな音色とその音楽が生み出す世界観。ああ、こんな音が出せるようになりたいって、当時から今までずっと憧れ続けています。

 

長年一緒に演奏を続けているジャズクインテットの仲間たちと

―今後の展望をお聞かせください。

実は今、長年一緒に演奏してきた仲間と新たな音楽制作プロジェクトを進めています。来年から本格的に着手できそうなので、とても楽しみです。また、現在活動中のジャズクインテットでも曲を書き続け、もっと演奏会をやっていきたいです。

 

Sohei Narita

東京都出身。昭和音楽大学でクラシック音楽を専攻し卒業。シティ・カレッジ・オブ・ニューヨークでジャズの演奏、クイーンズカレッジで作曲を専攻し修了。現在は東京、ニューヨークで活動を行う。

■Sohei Narita ライブ情報■

Sohei Narita Quintet

12月17日(火) 午後8時30分〜9時30分 Shapeshifter Lab

チケット代 20ドル

               

バックナンバー

Vol. 1328

雑誌『ザ・ニューヨーカー』世界

ニューヨーク発の洗練された洒脱な視点で、調査報道から小説や批評、コミックやイラストまで、多彩な記事を掲載する老舗週刊誌『ザ・ニューヨーカー』。昨年は創刊100周年を迎え、その節目を祝う企画やイベントが相次いで開催された。ニューヨーク公共図書館本館では記念展示が行われ(2月21日まで開催中)、それに連動した名物編集者らによる座談会形式のトークショーが9月に実施。さらに先月には編集部の舞台裏に密着したドキュメンタリー番組がネットフリックスで配信されるなど、同誌は改めて世界中から大きな注目を集めている。本特集ではその歴史と編集哲学に迫りたい。

Vol. 1326

レストランからアート、本、音楽まで 今年のニューヨークベスト

2025年も年の瀬を迎える。米国の各メディアでは、この1年を総括する「ベストオブ2025」が出揃いつつある。本特集では、そうしたベストリストを手がかりにしながら、今年のニューヨークを映し出す「ベストオブベスト」をさらに厳選して紹介し、今まさにこの街で生まれつつあるトレンドに迫りたい。

Vol. 1325

冬のニューヨークを心地よく生きるメンタル&フィジカルスキル

寒さが深まり、心も体も揺らぎやすい冬のニューヨーク。そんな季節に役立つ、心と体を整えるシンプルなケアを紹介。マインドフルネスで気持ちを整え、ピラティスで巡りを高め、冬アイテムで心地よさをプラス。冬を快適に過ごす、心と体のヒントを見つけてみませんか?