巻頭特集

私たち、こんなことやってます!<フィリップ・カン先生・岡本朋子さん>

グローバル・ファティリティ・アンド・ジェネティクス不妊治療コーディネーター 岡本朋子さん

 

最新の機器とフレンドリーな環境で妊娠を可能に

 

最近の不妊治療の傾向

当院は幅広い年齢層の日本人の方がご来院され、特に最近では、プレ・コンセプション・ケアの一環として、生理不順や感染症などの病歴がない方でも念のために、と早めに検査を受けられる方が増えています。一般的に、35歳以下の場合、1年間妊活をして、それでも自然妊娠しなかった場合は不妊治療の必要があると考えていいでしょう。35歳以上の方は妊活期間がその半分の半年間。日本では長期間にわたり何回も人工受精を続け費用がかさむ、ということが多いようですが、米国の場合、限りある女性の生殖可能期間中に、できるだけ最短期間で妊娠を目指す、という考えが一般的です。
費用と時間の節約が不妊治療においてはとても重要な要素です。人工受精に3、4回トライして妊娠しなかった場合は、すぐに体外受精へ切り替える、それでもダメなら卵子提供や代理出産など他のオプションも考えていくなど、心身的にも経済的にも患者様の負担ができるだけ少ないよう、治療の決断が明快でそのプロセスも早いことが特徴です。駐在のご家庭の場合、米国でも保険適用が可能なことが多いですが、その際には当院のファイナンシャルコーディネーターが保険会社に事前承認の取得手続きなど、しっかりとサポートします。また、保険でカバーされない項目や自費での治療をご希望の際もファイナンシャルコンサルテーションを受けていただき、費用と内容をご自身の判断で十分納得いただいた上で開始します。

クリニックの特徴と利点

当院には不妊治療コーディネーターの私を含め、日本語を話すナースもおり、担当ドクターもナースも、検査をしてくれるスタッフも毎回ほぼ同じです。当院では、スタッフが患者様一人一人と向き合い、名前を覚え、気軽に挨拶できるようなアットホームな雰囲気を大切にしています。
私自身も12年ほど前にニューヨークのとある大学病院で不妊治療を受けていたのですが、毎回担当のドクターやナースが違い、診療の待ち時間もとても長かったことを覚えています。その上、聞き慣れない医療用語や治療のプロセスなど、わからないことも多く、なのに、誰に助けを求めていいかもよくわからない…。そんな状態がとても
ストレスフルでトラウマ的でした。大学病院では施術など他の所で受けなければならない場合もありますが、その点、当院は検査や治療の施術も全て1カ所で完結できます。私も自分自身の体験を生かし、不妊治療に関する疑問や心配事、例えば注射の仕方など細かな事も含め妊娠8〜10週くらいまでサポートしています。患者様とクリニックとの距離感が、精神的にも身体的にも近いことが、当院の大きな利点の一つです。

AI搭載の最新機器が導入された自慢の受精卵培養ラボでは、24時間体制の観察が可能

 

最新の機器でベストな受精卵を

当院のドクターは一般的な不妊治療に加え、卵子提供や代理出産にも対応しており、子宮内膜症、がん、その他の感染症を抱える方など、難しいケースにも精通し、世界的にも有名なスペシャリストです。また今回、併設のラボにAIを搭載した最新機器「タイムラプスインキュベーター」を完備し、トップクラスの受精卵培養士が受精卵の発育過程を24時間リアルタイムで監視して、受精卵移植の成功率の向上に努めています。そのため当院には、日々、世界中の患者様から受精卵や卵子の検体が届きます。
年齢的に難しいかもと思われる方でも、妊娠を可能にするさまざまなオプションを提供することができるので、決して諦めず、ぜひ一度当院にいらしていただけたらうれしいです。


Global Fertility & Genetics

115 E. 57th St., suite 420 & 430,

TEL : 212-381-9558/ globalivfny.com

               

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