駐妻B・カナコ
実践編 2
カンタン裾上げ(デニム編)
オーダー受注で服や小物などのリペアを行う吉田多江さんに、自宅でできる簡単な裾上げのやり方を聞いた。

1. 裾上げしたい裾の位置にまず線(出来上がり線)を引く。そこから縫い代分として、3cm下にも平行にラインを引き、はさみで切る。

2. 最初に引いた出来上がり線のところをアイロンで内側に折り、そこにデニムの裁ち端を合わせ、三つ折りにする。アイロンを三つ折り部分に強く押し付けながら、スチームを使ってアイロンを掛ける。

3. 縫い目を平行にするために、ミシンの押さえ部分の端と、デニムの内側にある裾の折り上げた端を合わせて縫っていく。このとき、縫い始めと縫い終わりが4.5cm重なるようにして縫い終える。

4. 最後に再度、アイロンで押さえて完成!
All photos by Tae Yoshida
〈手縫いの場合〉
デニム以外のスラックスなどのパンツを手縫いで仕上げる場合は、まず裾上げしたい長さから4cmの縫い代を付ける。1cm(または1.5cm)、そして3cmとアイロンで折ったら、折った箇所と本体をくっ付けるような形で、裾の内側から手縫いをすると、内側から見てもきれいに仕上がる。
ポイント
布を針ですくう(下から通す)際、生地の繊維を2、3本程度すくうと、表から糸が見えにくく、縫い目のがたつきなどが気にならずに、よりきれいに仕上がる。
最初の1cm(または1.5cm)を折る際に、しっかりとアイロンで折り目を付ける。
教えてくれた人
吉田多江さん
日本でファッションデザイナーとして約10年働いた後、来米。
「built to last, nothing waste」をテーマに、リペア、テーラーなどを通してプロジェクトを行っている。
【問い合わせ】
Instagram: @taylore.work
taylore.work@gmail.com