自然のリサイクル活動を生かしたミニチュアガーデン、テラリウム。5月に特集した盆栽と並んでパンデミック以降、ジワジワ人気上昇中のエコな園芸にズームイン!
日差しと暑さ&#
刺しゅう、手芸、編み物、キルト、洋裁、和裁……。布と糸を使った創作は幅広いが、今号は、オーダーメードで制作するアーティストや教室で教える講師の「縫う、編む、織る」作品にフォーカス。オリジナル作品をオーダーしたり、自宅で実際に作ってみたりしながら、創作の世界を感じてみよう (取材・文/音成映舞)
世界中からさまざまな人種が集うニューヨークには、自分だけの創作作品を世界へ発信している人々が数多くいる。2009年に来米したおかのみかさんも、「MIKAORI〈三香〉」を通じて自分の思いを人に伝えている一人だ。
伝統的な織り方ではなく、誰でも楽しく自由に織ることができるという「さをり織り」をベースに、みかさん独自の織り方を融合した「MIKAORI」を始めたきっかけは、何だったのだろうか。
「友人が『さをり織り』の織り機を持っていて、その友人宅に遊びに行くたびに織り方を教わりました。スカーフや帽子など、作れば作るほど楽しくなり、ハマってしまって」とみかさん。「それから、完成したスカーフなどを身に付けて街を歩いていたところ、通りですれ違う人や友人たちから、『すごくステキだね!』と褒められたことで、『織る』ということを真剣に始めてみようかなと考えるようになりました」
一大決心で
織り機も購入
日本では役者をやっていたというみかさん。来米後は全く違う仕事をしながらも、何か自分らしく打ち込めるものを探していたという。
「友人にも恵まれ、生活にも満足していました。でも、何か物足りなさも感じていて、そういうときに出合えたのが織物でした。型にはまったものでなく、自由に織れるというところも魅力でしたし、これなら一生続けられるかなと思って、17年の末に織り機を購入しました」
突然の織り機購入に友人たちも驚いたかと思いきや、新たなキャリアを応援されたというから、長く大切に築いたみかさんの人望は厚い。
「翌年には、周囲に『織物を一生の仕事にする!』とアーティストとしての活動を宣言しました。でも皆、反対するのではなく、心から応援してくれたのはありがたかったですね。本当に友人に恵まれているなと思ったし、やる気がフツフツと湧き上がりました(笑)」
コンセプトは
三つのエネルギー
既製品と違い、1点もののオリジナル作品を制作するみかさん。作品の販売も行っているが、オーダーメードで制作することも多いという。
「オーダーメードの場合は、制作期間が1カ月程度掛かります。『MIKAORI』は、『さをり織り』をベースにしながらも、私の作品に触れる人のエネルギー、私自身、そして、ニューヨークの三つのエネルギーと波動を織り混ぜながら織る独自の織り方。それはオリジナル作品を作る場合も同じで、こういう人が身に付けてくれたらいいなと想像しながら、それぞれのエネルギーを折り込みながら織っています」
日本でも展示会を行い、完売するほど活発に活動するみかさん。
「展示会などで購入してくださった場合も、オーダーの場合も、身に付けてくれる人になぜかピタリとハマるので、その姿を見るとすごくうれしくて…」
創作を始めて数年だが、順調に活動を続けるみかさんの未来は明るい。
おかのみかさん
日本での役者活動を辞め、2009年来米。
18年から「MIKAORI〈三香〉」を本格的に開始。
オリジナル作品の販売だけでなく、オーダーメードも受け付けている。
【問い合わせ】
instagram: @399newyork
399newyork.com
次ページからは、自宅でできる「実践編」を紹介していく。
日差しと暑さ&#
この駅の周辺&#
クルエルティ&#
自然のリサイクル活動を生かしたミニチュアガーデン、テラリウム。5月に特集した盆栽と並んでパンデミック以降、ジワジワ人気上昇中のエコな園芸にズームイン!
続々と秋の新作コスメが登場する今時期、メークアップから今っぽい顔を先取りしてトレンドを楽しみたいもの。今回は気になる旬なメーク術からアイテムまでをフィーチャー。
ニューヨークには世界で最も美しく歴史ある墓地が数多くある。無数の魂の物語が交錯し、いにしえの墓石、壮大な霊廟、さまざまな種類の花や木々、小動物や鳥、昆虫の宝庫でもある墓地を訪ねてみよう。