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毎年恒例、米紙ワシントン・ポストが発表する「In/Outリスト」は、次の年のカルチャー、価値観、ムードをユーモアたっぷりに映し出す風刺的トレンド予測。
2026年版の中から、今の社会の“温度”が伝わる10項目を厳選して紹介する。
1. 【Out】アメリカ例外主義
【In】宇宙優位性(Space superiority)
「世界の中心はアメリカ」という考え方は後退し、代わりに注目されているのは宇宙空間での主導権。軍事・テクノロジー・国家戦略の舞台が、地上から宇宙へと完全に移行しつつある現実を皮肉交じりに示している。
2. 【Out】AIを使った不正
【In】AI専攻
AIは“ズルの道具”から“学ぶべき専門分野”へ。大学でAIを正式に専攻する動きが広がり、使いこなす側と、ただ恐れる側の差がはっきりしてきた。
3. 【Out】アルコールフリー・バー
【In】電話なしバー
健康志向よりも、「スマホから解放される体験」が次の贅沢に。店内でスマートフォン使用禁止のバーが、“本当の社交”を求める人たちの新たな逃げ場になりつつある。
4. 【Out】プロテイン信仰
【In】食物繊維(Fiber)
筋肉一辺倒の栄養トレンドは終了。腸内環境や長期的な健康を意識した「地味だけど効く」食物繊維が、静かに主役へと躍り出た。
5. 【Out】抹茶専門店
【In】フィリピン系コーヒーショップ
一大ブームとなった抹茶の次に来るのは、フィリピン発のコーヒーカルチャー。甘さ、ストーリー性、移民文化への注目が背景にある。
6. 【Out】バレエフラット
【In】スニーカー×バレエのハイブリッド「スニーカリーナ」
可憐さよりも“歩けるおしゃれ”。バレエシューズの見た目にスニーカーの快適さを融合させた新ジャンルが、実用派ファッションの象徴に。
7. 【Out】巨大なラボグロウン・ダイヤの指輪
【In】構築的なバスクウエストのウェディングドレス
「どれだけ大きいか」より「どれだけ美しいか」。派手な指輪よりも、シルエットや仕立てで魅せるクラシカルなドレスが支持されている。
8. 【Out】トルコ植毛ツーリズム
【In】日本式ヘッドスパ
“増やす”から“癒やす”へ。即効性よりも、リラクゼーションや頭皮ケアを重視する日本のヘッドスパが、海外で新たなウェルネストレンドに。
9. 【Out】「何も悪いことは起きない」楽観論
【In】「何か大変なことが起きそうだ」という予感
不安を直視する空気感が、2026年のリアルなムード。無理にポジティブでいようとしない“正直な警戒心”が共感を集めている。
10. 【Out】生活費(Cost of living)
【In】死亡費用(Cost of dying)
生きるコストだけでなく、「死ぬことにかかるお金」までが社会問題に。医療、介護、葬儀を含めた“人生の終わり”への現実的な視線が強まっている。
2026年の「In」は、派手さよりも実用性、楽観よりも現実認識、即効性よりも持続性。
このリストは単なる流行予測ではなく、今の社会が何に疲れ、何を求めているのかを映す鏡だと言えるだろう。



