アジア系への差別増加 新型コロナが原因 <マンハッタン>

 アジア系アメリカ人弁護士会ニューヨーク支部(AABANY)は、新型コロナウイルス大流行下のニューヨーク市内で、アジア系住民に対する差別や暴力が増えていると述べた報告書を発表した。12日付NBCニューヨークが伝えた。

 報告書によると、2001年の同時多発テロの後やドナルド・トランプ氏が大統領に選出された後、アジア系や中東系に対する嫌がらせや暴力事件が急増した。だがコロナ禍においては、憎悪の対象が主に東アジア人に向けられており、公式と非公式の両方の報告で暴力事件が急増しているという。

 全米では昨年3〜9月までの間に、新型コロナに関連した反アジア憎悪事件の報告が2500件以上あり、実際の数はさらに多いとみられている。市内では昨年末時点で、反アジア憎悪事件が259件報告されており、その大半は言葉による嫌がらせだが、身体的暴力や唾を吐くなどの行為も多い。さらに市内では、米国の他の都市に比べて、配車サービスを含む交通機関での差別が多いという。

関連記事

NYジャピオン 最新号

Vol. 1246

人気沸ピックルボールを楽しもう

あちこちに花も咲き乱れ、4月に入りニューヨークにも春が到来した。本号ではこれからの季節、屋外でも楽しめるピックルボールを紹介する。テニスよりも狭いスペースで出来るピックルボールはここ数年、ニューヨークでも人気だ。

Vol. 1245

春到来! 週末のプチお出かけ 〜ハドソン川流域・キャッツキル山麓編〜

桜の花も満開を迎え春の行楽シーズンがやって来た。ニューヨーク市内から日帰りできるハドソン川流域・キャッツキル山麓の人気のスポットを紹介しよう。

Vol. 1244

オーェックしよ

コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。

Vol. 1243

お引越し

新年度スタートの今頃から初夏にかけては帰国や転勤、子供の独立などさまざまな引越しが街中で繰り広げられる。一方で、米国での引越しには、遅延、破損などトラブルがつきもの、とも言われる。話題の米系業者への独占取材をはじめ、安心して引越しするための「すぐに役立つ」アドバイスや心得をまとめた。