<3月の見どこ|
シンガーソングライター イーデン・カイ
One Song, One Story – Vol.01 –
完成した一曲の奥にある制作の背景や、迷い、決断、その時々の想いを紐解いていく
♪ 『Friendzone』(フレンドゾーン)
2016年にネットフリックスやフジテレビ系列にて放送され、注目をあつめたリアリティー番組「テラスハウス アロハステート」。当時僕は18歳。何も分からないまま入居し、全員が初対面かつ年上という中での人生初のシェアハウス生活。不慣れな暮らしの中で多くの学びを得ると同時に、周囲への感謝の気持ちを込めて、オリジナル曲「モノガタリ」を制作・リリースしました。
番組出演をきっかけにレーベルよりスカウトを受け、3年間メジャーでの活動を行いましたが、次第に「自分の作りたい音楽」への制限や、「自分はどういうアーティストなのか」という問いに悩むようになりました。
最後のシリーズ「テラスハウストーキョー」(2019‒20年)にゲスト出演した際、制作途中だった「Friendzone」の1番のみを披露するも、楽曲として世に出ることはありませんでした。
番組終了後、「自分の好きな音楽をしたい」という想いが強くなり、インディーアーティストとして独立を決めました。「番組内の“悠介(本名)”としての区切りをつけたい」という思いで、「Friendzone」の歌詞・楽曲ともにフル完成まで制作を続けることを決意しました。
音源は一度スタジオ制作を中断し、その後他の楽曲でも協力いただくことになるプロデューサーのKazumi Shimokawaさんに力添えいただき、一から制作をし直しました。
MVは動画制作に携わる友人に依頼し、ハワイと日本の両方で撮影。女性役には現在も俳優として活動している幼馴染に出演してもらいました。楽曲の間奏には、アコースティックギターのインストゥルメンタルを挿入し自分自身のルーツを表現しました。
制作期間・制作費ともに、現在リリースしている作品の中で最も時間と想いをかけ、細部までこだわり抜いた一曲です。「失恋」や「成立した恋愛」をテーマにした楽曲は多い中で、「友達止まり」をテーマにした楽曲が意外と少ないと気づいたことが、制作のきっかけでもあります。
番組がお好きだった方、J-POPやアコースティック音楽がお好きな方、そして、今まさに誰かを想っている方に、ぜひ一度聴いていただけたら幸いです。




