今年のサマーキャンプは ダンスで体を動かそう!

毎年どのような夏の過ごし方をしようか保護者は頭を悩ませるもの。しかしサマーキャンプは思い切って新しい分野に挑戦するいい機会。今年はヒップホップやジャズ、コンテンポラリーダンス、バレエで思いっきり体を動かす夏はいかが。(文・取材/伏見真理子)


ダンスの本場で教えている先生に話を聞いた!

ダンスプログラムで人気のあるABT(アメリカン・バレエ・シアター)公認教師としてアメリカン・ユース・ダンス・シアターと、サニーサイドバレエでダンスを教える杉村英里子さん。彼女が受け持つサマーキャンプについて話を聞いてみた。

ー杉村さんはABTの公認教師をされているそうですね。 

はい、ABTのアメリカン・ユース・ダンス・シアターとサニーサイドバレエで、バレエとコンテンポラリーダンス、プロ養成クラスを担当しています。またその2校に加え、夏時期はコネティカット・ダンス・スクールのプロ養成プログラム兼マスタークラスで教えています。

ーサマーキャンプに参加される生徒さんのクラス分けはどのようにされていますか?  

サマーキャンプに参加される生徒は、普段教えている生徒をはじめ、スタジオ外の生徒もたくさんおりますので、年齢やレベル、実力を考慮して慎重にクラス分けをしています。

ー国外から参加される生徒さんがいるそうですね。 

夏は、ヨーロッパやアジア圏からサマーキャンプに参加される生徒がいます。今後は、日本からも留学生を受け入れて、ニューヨークのハイレベルなダンス環境で学べる機会を提供したいと考えています。

ー特に人気のある科目はありますか?  

コンテンポラリーのクラスは毎年大人気です。私が担当するプログラムでは即興クラスを取り入れています。技術だけでなく、自分をしっかり人前で表現できるスキルを磨く時間を大切にしています。自分の殻を破り、表現する楽しさや喜びを感じてもらえたらと思います。

ー発表会があるとか。 

プログラムの最後には、保護者の方々をお招きしてお披露目会をします。皆さん、夏のプログラムで成長したお子様を見て感動してくださっています。私たち講師もしっかり準備して生徒たちが最高に輝ける舞台をつくっています。

夏休みは長いので、子供が好きなことに、時間をたくさん使っていただけたらと思います。私自身、3歳の頃から踊ることが大きな趣味で、次第に情熱を捧げるようになり、今は子供たちに教えることが仕事となりました。ぜひ、今年の夏はサマーキャンプに参加して子供自身がぐんと成長できる特別な夏にしていただけたらと思います!

 

杉村英里子さん

4 歳からバレエを始める。15歳でドイツ国立バレエ学校入学。立命館大学入学。19歳でニューヨークのコンプレクションズバレエに入団。世界数々の舞台で主役を踊る。現在ABT公認教師としてダンスを教える。

 

アメリカン・ユース・ダンス・シアター・サマーキャンプ

6月16日(月)〜8月21日(木)部

ダンスキャンプ(年齢3.5〜6歳)

ブロードウェー( 年齢7〜11歳)

サマー・ダンス・クラス( 年齢1.5〜6歳)

7月21日(月)〜8月2日(土)部

サマーインテンシブ(年齢11〜18歳)

アッパーイーストサイド校

428 E. 75th St./TEL: 212-717–5419/aydt.nyc

Photo: Rosalie O’Connor


タイムアウト「ニューヨークのベストサマーキャンプ」に選出された人気のサマーキャンプ

ダウンタウン・ダンス・ファクトリーのサマーキャンプは6月30日(月)~8月22日(金)まで開催。ジャズやヒップホップ、シアターダンス、タップなど、さまざまなダンスを体験できる。18カ月から36カ月までの幼児を対象とした「サマートッツ」や3〜5歳向け、1〜8学年までを対象としたプログラムなど、幅広い年齢に対応している。

Downtown Dance Factory

291 Broadway, 4th & 5th Fls./TEL: 212-962-1800/downtowndancefactory.com


ヒップホップ界の巨匠ケリー・ピーターズが創設した、アーバンダンスが学べるサマーキャンプ

オーディション不要のダンススクール。講師は有名なアーティストのダンサーや、振付師などヒップホップダンス本場のニューヨークならでは。同校のサマーキャンプは7〜13歳は、8月4日(月)〜8日(金)、14歳以上は8月11日(月)〜15日(金)とグループセッションの日程が分かれており、どちらも1週間で525ドル。親子でレッスンに通うという人もいるほど子供から大人まで人気のスクールだ。

Brickhouse NYC

156 W. 44th St.3rd. Fl./TEL: 917-409-0659/brickhousedance.com

Brickhouse NYC

 

               

バックナンバー

Vol. 1300

ガチなニューヨーカーには、必ずお気に入りのアイスクリームがある NOアイスクリーム、NOニューヨーク!!

ようやく初夏の陽気になってきたニューヨーク。メモリアルデーには冬場クローズしていたプールや野外イベントもオープンしました。昔からなぜかアイスクリームが大好きで、必ず地元に一軒はお気に入り店があるニューヨーカーたち。とっておきの新旧名店をご紹介していきます!

Vol. 1299

6月はイベント盛りだくさん ブラックカルチャーを体感しよう!

6月19日は米国の奴隷解放を記念する祝日「ジューンティーンス」。1865年の同日、テキサス州で奴隷として扱われていた人々に自由が告げられたことに由来し、19世紀後半からアフリカ系米国人のあいだで祝われてきた。2021年には米国の新たな祝日に制定。毎年この時期のニューヨークは、パレードやカルチャーイベントが目白押し。この機会にブラックカルチャーに触れてみよう!

Vol. 1298

私たち、なことてま

気になるビジネスを深掘りする連載企画。今回は、新たなプロジェクトに取り組むTICレストラングループ代表のボン八木秀峰

さんと、治療だけではなく健康維持のためのイベントも開催する

FuncPhysio(ファンクフィジオ) の理学療法士小崎裕也さんに話を伺った。

Vol. 1297

今話題のプランタンニューヨーク

今年3月下旬に、160年の歴史を持つフランスの百貨店プランタン(PRINTEMPS)が、ウォール街に米国初出店を果たした。「百貨店ではない」をコンセプトにした小売りの新時代を切り開く新しいリテールモデルを目指す、今号ではそんな話題のプランタンニューヨークの魅力を探ってみた。