元サッカー日本代表 岡崎慎司 独占インタビュー

ニューヨークの子供たちにサッカーを通して伝えたいこと元サッカー日本代表FWの岡崎慎司さん。現在はドイツ6部リーグ「バサラ・マインツ」の監督を務めており、ヨーロッパを舞台に指導者としての道を歩んでいる。そんな岡崎さんが今月12日(日)、マンハッタン区北部のロッコ・B・コミッソ・サッカースタジアム(コロンビア大学)で、ユース向けのサッカー教室を開催した(主催:スポヲタ株式会社)。6〜17歳の子供たち約100人が参加し、パスやシュートの練習やミニゲーム、PK対決などをし、会場は大いに盛り上がった。NYジャピオンは現場で岡崎さんにインタビューし、サッカー教室で伝えたいことについて話を聞いた。(取材・文/篠原諄也)

 

−今日のサッカー教室のご感想を教えてください。

 100人もいるのは嬉しいことですが、自分がみんなにどれぐらい影響を与えられるだろうと思いました。今、ヨーロッパのドイツのチームでコーチを務めていますが、今回のようにニューヨークに来てイベントを行うのは初めての体験です。プロが意識していることが伝わったり、サッカーをやり始めた子が少しでもうまくなりたいと思う機会になったりすればいいと思います。

 

−子供たちにはどういうことを伝えたいですか。

 本当に様々だと思います。特別なことはなかなか教えられませんが、当たり前のことはこうなんだということが伝わればいいなと。ベースを飛ばしてしまう子が結構多いんです。中学や高校になっても基礎がないままで、それが原因で辞めてしまう子もいます。でもサッカーを楽しくやってほしい。そのためにも、シュートやパスなどのベーシックな部分が一番大事であることを伝えたいと思いました。

 

 

−インサイドキックやトラップの重要性などを指導していましたね。

 本当に当たり前のことなので「いや知ってるよ」という子もいると思うんですが、自分のようなプロの人間が言うことは大事なのかなと思います。今、自分がドイツで指導している子たちはアマチュアの21、22歳くらいなのですが、僕から見たらベーシックな部分ができていないことも多いんです。やはりベースは大事なので、それが少しでも伝わればと思います。

 

−子供たちのプレーを見て、いかがでしたか。

 上手い子はやっぱりできるなと思うし、これからの子もいますね。まだまだ若いですから、サッカーを通じて学べることはたくさんあると思っています。僕はヨーロッパで(自分の)子供をいろんなところに連れて行きましたが、サッカーが楽しめるからこそ、人と仲良くなって繋がることができる。全世界共通のものになってきているので、生きる手段の一つとしてサッカーを楽しんでもらえたらと思います。

 

−ニューヨークの読者に何かメッセージをお願いします。

 自分がヨーロッパに残った理由は、日本では味わえない経験をまだまだしたいと思ったからです。もっと自分も成長したいし、挑戦したいと思いました。こうした中で、縁があってニューヨークに来られたことはよかったです。自分がヨーロッパでやっていることが、ニューヨークの日本人やインターナショナルな子供達に伝わったらいいと思います。今後も僕自身、そうした横のつながりを増やしていきたいです。サッカーを通じて、アメリカ、ヨーロッパ、日本で人が行き来するような流れができたらすごく面白いなと思っています。

 

■イベント主催

Sporta Japan Corporation

■問い合わせ先

contact@sportajapan.com

               

バックナンバー

Vol. 1342

完全保存版 フードトラック ベスト8

街角から漂う香ばしいスパイスの香りに思わず足が止まる春のニューヨーク。今、フードトラックは単なる「手軽なランチ」を超え一流シェフたちが腕を振るう「動く美食レストラン」へと進化を遂げている。

Vol. 1341

世界で最も多様な街 ジャクソンハイツへ

マンハッタン区から地下鉄で約20分。クイーンズ区ジャクソンハイツ地区は、数ブロック歩くだけで、文化も言語もめまぐるしく変化する、多様性の極地のようなエリアだ。かつてニューヨークタイムズは「世界で最も多様な地域の一つ」、BBCは「ニューヨークを体現する街」と評した。本特集ではこのエリアの魅力に迫る。

Vol. 1339

NYでK-POPカルチャーを思う存分に楽しむ方法

K-POPを代表するアーティスト・BTSが先月、兵役を経てグループとして約4年ぶりに活動を再開した。先月21日に韓国・ソウルで行われたコンサートは世界配信され1840万人の視聴者を集めた。先月15日にはNetflixアニメ『KPop Demon Hunters』がアカデミー賞長編アニメ映画賞などを受賞。近年盛り上がりを見せて久しいK-POPだったが、その勢いは止まるところなく、新たなフェーズへと突入している。その大きな波が押し寄せるのがニューヨークだ。