世代を超えて&#
市を挙げて取り組む地球にいいこと
シンプルだからこそ続けやすい
ビンセント・グラニャーニ/NYC Department of Sanitation広報
ニューヨーク市衛生局(DSNY)は、廃棄物の収集、リサイクル、処理、道路の清掃、不法投棄の撲滅、雪と氷の除去を行い、ニューヨークの清潔、安全、健康を維持しています。DSNYは毎日2400万ポンドのごみ、リサイクル、堆肥化可能な物質を回収しています。
このコンポストプログラムは住民にとってシンプルに設計されており、サインアップは不要で、特定のゴミ箱を使用する必要もありません。住民は単にリサイクルの日に食品および庭の廃棄物、それに含まれる肉や乳製品も含め、専用のごみ箱に出すだけで、我々がそれを回収に伺うだけなんです。ドア・トゥ・ドアのキャンバス調査を行い、利用者たちからのほとんどのフィードバックが好意的であることが確認されています。最後に、まだ居住地域でこのプログラムが提供されていない住民の方々には、24時間365日利用可能なスマートコンポスティングビンの中からどれでも利用できます。
スマートフォンアプリで利用可能です。詳細についてはnyc.gov/dropfoodscrapsをチェックしてください。

市が指定したコンポスト以外にもローカル団体が設置するコンポストも街中で見られる。写真はユニオン・スクエア


市が定めた茶色いコンポスト容器を回収する様子

義務化が始まったエリアの住民に聞く!
ブルックリン区とクイーンズ区在住者にカーブサイドコンポストを始めてみての感想を聞いた。
〈質問〉①コンポストを始めた時期は?②使用しているコンポストはどこに設置されていますか?③どのような手順でコンポストを行っていますか?④どれくらいの頻度でコンポストを利用していますか?⑤自治体などから言われているルールや注意点はありますか?⑥コンポストを始めてみての感想は?
クイーンズ区/H・Nさん
①今から5年ほど前にコンポストを始めました。
②自然界に戻せる生ごみ(野菜のクズや一部の紙類、加工食品や動物性タンパク質は除外)のみビニール袋に入れて冷凍庫で保管してます。
③冷凍保管した生ごみが袋にいっぱいになったら、週末に設けられるコンポスト収集場に持参して廃棄するか、または街角のコンポストボックスに廃棄します。冷凍保管のおかげで夏でもごみは腐らず悪臭も出ないです。
④収集は週に1.5日ほどですが、生ごみの冷凍保管は毎日しています。
⑤特にないのですが、バイオデグレーダブル(微生物や細菌によって基本的な成分に分解されて土に還るもの)だけをコンポストに回すよう気をつけています。
⑥いいですよ。エコもさることながら生ごみの処理が圧倒的に楽になりました。
ブルックリン区/P・Yさん
①コンポストの義務化が始まったと聞いて昨年11月頃からスタートしました。前から気になっていたのでいいきっかけとなりました。
②自宅の共有の中庭に置いてあります。
③生ごみが貯まったら中庭に設置した行政が指定した茶色い容器に入れるだけです。その後は大家さんが回収のために正面の緑石に置いて管理しています。
④生ごみが貯まったらその都度出すようにしているので、週に2回程度です。
⑤特に厳しく言われていませんが、動物の骨などは入れないようにしています。
⑥コールドプレスジュースを作るので果物のカスが出ます。スープに入れたり、パウンドケーキに混ぜたり、ジャムにしたりしましたが、毎朝飲むと果物のカスを使い切ることはできません。捨てていることに罪悪感があったのですが、コンポストを始めたことで、環境にいいことをしているという満足感に変わりました。
ブルックリン区/R・Aさん
①2019年頃から、食品ごみや有機物を回収してくれるローカルサービスを利用しています。近所の公園の回収場所に、毎週末持ち込んでいます。
②自宅では行っていないので、近所の公園の回収場所に行っています。
③回収場所に持ち込むまでの間は、食品ごみはフィルター付きのステンレス製ポットに溜めるようにしています。
④週に1回です。
⑤私が利用している団体は、植物性のごみのみを回収してくれます(例外: 卵の殻)。肉や骨など動物性のものは、堆肥化するのにより多くのエネルギーと長い時間を要し、堆肥の過程で発生する温室効果ガスも多いと聞きました。我が家はビーガンなので、ルールに添った食品のごみ出しがしやすいです。また、湿気を含むほど堆肥処理により時間がかかるので、乾燥させて出すようにしています。
⑥自分の家から出るものがローカルコミュニティー内の菜園などで利用されるので、循環することで食品ごみは「ごみ」ではなくなるのを実感できます。また、自分が出す食品ごみの量が可視化されたことも、大きな収穫です。無駄を減らすように野菜などの保存に気にかけるようになりましたし、ゼロ・ウェイスト・レシピなどを検索して、捨てる箇所を減らすアイデアを積極的に得るようになりました。



