巻頭特集

美味しいケーキをNYでも食べたい!クリスマスケーキ特集

NYならでは!? 世界のクリスマスケーキを堪能しよう

人種の坩堝ニューヨークでさまざまなご当地クリスマスケーキを試してみては?

 

イギリス クリスマス・プティング

クリスマスに食べるイギリスの伝統的なデザートと言えばクリスマス・プティング。スターアップサンデーと言われるクリスマスの5週前から作り、熟成させるという贅沢なもの。パン粉にナッツ、スエット(牛や羊の脂)、ドライフルーツ、ブランデーなどを入れ、当日はブランデーを注ぎ、火を灯して食べるというスタイル。

 

1カ月熟成させたプティング。クリスマスや結婚式など、晴れ は大人の味わい

 

 

 

 

 

The Shakespeare

24 E. 39th St./TEL: 917-970-7289

theshakespearenyc.com


オーストリア クグロフ

 

オーストリアをはじめ、スイスやポーランド、ルクセンブルクなどで古くからクリスマスに食べられている素朴な味わいが特徴のお菓子。マリー・アントワネットがオーストリアからフランスへ嫁ぐ際に持って行ったと言われている。洋酒に漬け込んだドライフルーツが入っている。かつてはビール酵母を用いて作られていたそうだ。

クリスマスや結婚式など、晴れ は大人の味わいの日に食べられるもの

 

 

 

 

 

Michaeli Bakery(ローワーイーストサイド店)

115A Division St./TEL: 646-360-2284

michaelibakery.com


ドイツ シュトレン

 

ドイツ発祥のお菓子で、かつてはバターなどの使用が限られていたため小麦粉と酵母、水を練って作った質素なお菓子だったよう。バターの使用が許可され、今では美味しいものとして受け入れられている。洋酒に漬け込んだドライフルーツを使用し、表面にたっぷりと砂糖をまぶしている。日持ちするため、味が馴染んでくるとどんどん美味しくなるという利点も。

赤ワインなどと一緒に食べても美味しいという

 

 

 

 

 

William Greenberg Desserts(アッパーウエストサイド店)

285 Amsterdam Ave./TEL: 212-865-2621

wmgreenbergdesserts.com


フランス ブッシュ・ド・ノエル

 

その見かけの通り「クリスマスの丸太」という意味を持つブッシュ・ド・ノエル。恋人にクリスマスケーキを買えなかった青年が薪を送ったという可愛らしいエピソードもあるという切り株のケーキはクリスマス時期に欠かせない伝統的なケーキになっている。ロールケーキをベースに作られたブッシュ・ド・ノエルにはたっぷりとクリームやチョコレートが使われたリッチな味わい。いちごなどのフレッシュフルーツを加えた爽やかなテイストも人気だ。

可愛らしい丸太の形は大人から子供までに愛されている

 

 

 

 

 

 

The French Workshop(ベイサイド店)

38-39 Bell Blvd., Queens, NY 11361/TEL: 914-810-7470

thefrenchworkshop.com


イタリア パネトーネ

 

ふわふわの生地にドライフルーツが入ったイタリアの伝統的なお菓子がパネトーネ。ミラノ発祥のこのお菓子はイタリアのマンマがクリスマスに作るもので家庭によってさまざまなレシピが存在するという。パネトーネ種という自然酵母を使用しているため、独特のふわふわ感があり、日持ちもいいのでギフトにも重宝する。柔らかな生地とレーズンやオレンジピールなどのさまざまなドライフルーツの味わいが絶妙にマッチしている。

ふわふわとした軽い食感が人気

 

 

 

 

 

 

イータリーではいろいろな種類のパネトーネが購入できる

Eataly NYC Flatiron

200 5th Ave./TEL: 212-229-2560

eataly.com


 

教えてアメリカン あなたのクリスマスケーキは?

さまざまな人種や文化から成る米国ではそれぞれクリスマスにどんなスイーツを食べて育ったのかを直撃!

 

 

 

 

 

A・Pさん(出身地:ニューヨーク州アストリア)

子供の頃、クリスマスイブには通常「ペパリッジファーム」のマカダミアナッツか、チョコチップのクッキーを食べました。サンタクロースのためにいくつかは暖炉の側に置いたものです。クリスマスのスイーツは少し変わっていて、父はフランスの、姉はイタリアのペイストリーが好きでしたので、クロワッサンやカンノーリ、アップルターンオーバーパイを食べました。父と姉はもう他界してますが、自分なりに、この伝統は守っていこうと思います。

<ニューヨークのお気に入りスイーツ店>

ジャクソンハイツの「キャネル・パティスリー」

 

 

 

 

 

 

N・Lさん(出身地:コネチカット州グリニッチ)

子供の頃、叔母がホリデーを祝うためにクリームパフを持ってきてくれました。家族みんなでそれを楽しみにしていました。母親がオランダ出身なのでクリスマスには毎年ホリデーケアパッケージ(小包)が送られてきます。私の大好きなクッキーやペッパーノーテン、スペキュラが入っていました。毎年ホリデーシーズンにはジンジャーブレッドを焼いて飾り付けます。その香りを嗅ぐと子供の頃を思い出し、その記憶を自分の子供たちと共有できることが嬉しいです。

<ニューヨークのお気に入りスイーツ店>

「エコノミー・キャンディー」

 

 

 

 

 

 

N・Lさん(出身地:カリフォルニア州ロサンゼルス)

チャイニーズ系米国人で実家はロサンゼルスですが、ポルトガル出身なので幼少期はポルトガルのクリスマス菓子「ボーロレイ」を食べていました。とっても甘いお菓子です。オランダにも住んでいたので、その時は、クリスマスに「オリーボーレン」というドーナツのようなものを食べました。ロサンゼルスに住んでいる家族と一緒に過ごす時は「ポートス」のクリスマスケーキを食べるのが定番です。

<ニューヨークのお気に入りスイーツ店>

「ハーブス」

 

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