今話題のプランタンニューヨーク
今年3月下旬に、160年の歴史を持つフランスの百貨店プランタン(PRINTEMPS)が、ウォール街に米国初出店を果たした。「百貨店ではない」をコンセプトにした小売りの新時代を切り開く新しいリテールモデルを目指す、今号ではそんな話題のプランタンニューヨークの魅力を探ってみた。
街がクリスマスイルミネーションで彩られ、ホリデーシーズンを実感するこの頃。本号ではニューヨークで美味しく食べられるクリスマスケーキにフォーカス。日本人ならクリスマスの食卓にケーキは欠かせないはず! ( 取材・文 /菅 礼子)
パティシエに聞く!旬のクリスマスケーキ&スイーツは?
─クリスマスケーキの特徴は?
元々米国ではクリスマスケーキを食べる習慣があまりないんです。ユダヤ系はクリスマスを祝わないですし、クリスマスにケーキを食べるのはフランス系か日本人が多いです。米国ではクリスマスにクッキーやドライフルーツケーキを食べたり、イタリア系はパネトーネなど、その国によって食べるケーキも異なります。フランス系はブッシュドノエル、日本人はクリスマスにショートケーキを食べますが、米国はサンクスギビングのパイやバレンタイン、母の日にケーキを食べる習慣があります。
─近年のトレンドは?
ケーキもSNS映えするものがトレンドになっています。あとはカップルでも食べられるような小さいケーキ、2〜3人で分けられるサイズのものも人気です。日本人はクリスマスに苺のショートケーキを食べるのが定番ですが、最近では日本の美味しいフルーツが世界で認められてきたので、米国でも日本のフレッシュなフルーツを使ったケーキが食べられる機会も少しずつ増えてきました。もっともっと日本の苺のショートケーキをニューヨークでも広めていきたいです。また、フレンチペイストリーシェフの間では甘さを控えめにしたスイーツがトレンドですが、米国では甘いものが好まれるので、このトレンドは米国ではあまり感じないかもしれません。
─どんなクリスマスケーキを買えばいいですか?
クリスマス時期は田舎に帰ったり旅行に行く方も多いので、ピックアップを21日にしたいという要望も多く、すぐにケーキを食べない場合はフレッシュフルーツのケーキはオススメしません。ピックアップしてから2〜3日後に食べる場合はドライフルーツのパウンドケーキやチョコレートケーキ、焼いたチーズケーキをオススメしています。これらは少し置いた方が味が馴染んで美味しいんです。
今年発売の「モモヤ・ソーホー」のクリスマスケーキ
─お気に入りのケーキ屋は?
「メゾン・ド・ショコラ」のブッシュドノエルは美味しいです。クリスマスケーキが年によってあるお店とないお店がありますが、「アンジェリーナ」のモンブラン、「ラデュレ」のケーキ、その場で挟んでくれる「スイート・リハブ」のミルフィーユ、「カフェ・サバスキー」のザッハトルテは好きです。
─植松さんが作るスイーツの特徴は?
フレンチペイストリーの技術を使いながら素材や文化、手法などで日本の要素を入れていきます。日本の要素はストレートに出し過ぎず、米国人が好むテイストを解釈してスイーツに落とし込みます。「モモヤ・ソーホー」ではパフェを提供しているのですが、昨年の冬は「鶴の恩返し」、春は「お花見」、夏は「夏祭り」、秋は「紅葉」をテーマにしました。なぜパフェかというと、米国人の方はお寿司を食べた後にリフレッシュのためにアイスを食べたくなるようなんです。なのでソルベなども入れて爽やかなテイストに仕上げ、繊細なデコレーションで日本らしさを演出しています。
芸術的な見た目の季節のパフェ(28ドル)
<お話を聞いた人>
植松のりえさん
モモヤ・ソーホー パティシエ
料理専門学校を卒業後、静岡の東急ホテルでペイストリーシェフとしてキャリアをスタート。2004年にニューヨークへ渡米。「メゾンカイザー」「茶庵」でパティシエとして活躍し、現職に至る。
Instagram: @norie_uematsu
Momoya Soho
47 Prince St./TEL: 646-429-9315
来春には「モモヤ」のお寿司とスイーツに特化したお持ち帰り専門店「ハッピーツナ」がミッドタウン地区にオープン予定。
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