クラフトビール好きの輪が広がる乾杯コラム

今日もビールがうまい! クラフトビール好きの輪が広がる乾杯コラム <Vol.23>

本場アメリカのブルワリー&ビア・バー巡り

米国にはブルワリーと呼ばれるクラフトビール醸造所が多く存在する。国内においてブルワリーの数は9,200以上(※1)、ニューヨーク州だけでも440以上あり、大手ビールメーカーにまで成長した醸造所もあれば、地元の人々に長年愛されているような小さな醸造所もある。そんなビールの歴史と奥深さを探求し、ニューヨークを中心に注目のブルワリー&ビアバー紹介していく。

(※1)アメリカ・ブルワーズ・アソシエーション調べ/www.brewersassociation.org


ニューヨーク市内に8カ所(グラマシー、セントマークス、マレーヒル、チェルシー、ヘルズキッチン、アッパーイーストサイド、アッパーウエストサイド、デカルブマーケットホール)も展開するボトルショップ兼ビアバーの「クラフト&キャリー」は、今最も勢いのあるクラフトビール小売店の一つ。ニューヨーク産を中心に東海岸から南米やヨーロッパのものまで取り扱い、ビールだけでなくサイダーやこだわりのクラフト・ノンアルコール・ビールなど常時400種類ほど取り揃えている。

毎日のように新しい醸造所がオープンするニューヨークで、顧客に対してビールのキュレーターのような存在として最新で最もおいしいビールを提供することにフォーカスしているのが同店コンセプトなんだそう。

スキーボールのゲーム機

スタッフ推薦の3本。左からガーナービルという小さな街の「ラウンド・テーブル・ブルワリー」、CT州「ティンバーエールズ」のブルーベリーパンケーキ風味のビール、ブラジルにある日系女性ブルワーが醸造する「ジャパス」

今回は、2020年にオープンしたマレーヒル店を訪れた。パンデミックによるロックダウン開始直前にオープンした同店だが、フレンドリーなスタッフと幅広いセレクションで高層コンドミニアムが多く建ち並ぶこのエリアの住民らから支持を集め安定の人気店という地位を築いたようだ。

昔の映画のポスターが壁一面に貼られているレストルームはノスタルジックな雰囲気

麦の甘味とホップの苦味のバランスが程よいドイツスタイルのラガーはNJ州にある「モンクレアブルワリー」のもの

席は店内と屋外にあり、天気のいい日は外で飲むビールが最高。近隣にはインドやタイ、イタリアンなど各国の料理が楽しめる飲食店が軒を連ね、テイクアウトをしてから同店でビールと食事を楽しむのもおすすめである。


可愛らしい赤いフーレムが目印

Craft+Carry Murray Hill

440 3rd Ave.

TEL: 917-265-8595

craftandcarry.beer

               

バックナンバー

Vol. 1323

ホリデーを彩るワインの魔法  ─クリスマス・年末年始・大切な人と集う時、 “美味しい”を超える体験を、ワインと─

ホリデーシーズンは、家族や友人と集まる特別な季節。そんな時間をより豊かにしてくれるのが「ワイン」である。 今回は、ワインのスペシャリスト監修のもと、基礎知識からフードペアリング、ギフト選びまで幅広く紹介。初心者から上級者まで堪能できる、“ホリデーを彩るワイン”の楽しみ方をお届けする。

Vol. 1322

私たち、こんなことやってます!

睡眠時無呼吸症候群の治療に注力する、パーク・アベニュー・メディカル・センターのジェフェリー・アン院長と、保険対応も万全の総合ヘルスケアを提供するE.53ウェルネスの川村浩代さんに話を聞きました。

Vol. 1321

サンクスギビング特集 ニューヨーカーに愛される手作りパイ 〜ケーバーズの舞台裏〜

ウエストビレッジの一角に、どこかノスタルジックな空気をまとったパイ専門店「ケーバーズ」がある。ロングアイランド地区で生まれたこのブランドは、“農場から都会へ” をテーマに、素朴な焼き菓子をニューヨークの街へ届けている。季節のパイはもちろんビスケットサンドなど魅力は尽きない。今回は同店のミシェルさんに、人気の理由やホリデーシーズンの舞台裏について話を聞いた。

Vol. 1320

どんどん変わる、ますます面白い ゴワナス探訪

ニューヨークの最旬スポットとして  ニューファミリーやレストラン業界、不動産開発業者から熱い視線が注がれるブルックリン西部の中心地ゴワナス。今週はゴワナス入門編として、その楽しみ方を紹介する。