ニューヨーク市保健精神衛生局は先月22日、ブルックリン区とクイーンズ区の6地域で新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)が発生しており、ウイルス検査の陽性率が5%近く上昇しているとして、警戒感を示した。同23日付NBCニューヨークが伝えた。
8月1日から9月19日にかけて、ブルックリン区ウィリアムズバーグで陽性率2%、クイーンズ区では、キューガーデンで陽性率2・24%、エッジミア=ファーロッカウェーで3・69%に上昇した。ブルックリン区南部のミッドウッド、ボローパーク、ベンソンハーストでは4・71%と高水準になっている。
同局はこれら6地域での集団感染を「オーシャン・パークウェー・クラスター」と呼び、市内の感染者数の約2割を占めると述べた。世界各国では新型コロナの第2波の到来が懸念されており、市当局は集団感染について、「対策を講じなければより広範囲にわたる市中感染につながり、他の地域にも広がる恐れがある」と述べた。
先月25日には陽性率が同地区で6・42%に上昇。こうした中には、屋内でマスク未着用のコミュニティーが集まる集会を行う人々もいることから、市当局は、オーシャン・パークウェー・クラスター内の非公立学校に対して、コロナ削減対策を強化する委員会の命令を出した。