巻頭特集

ニューヨークで学ぶ! 楽しむ! 子供の習い事最新情報

ニューヨークで通えるおすすめの習い事

オンラインや対面で参加できる、さまざまなジャンルの習い事をピックアップ!


バレエレベル別クラスで学ぶ
ニューヨーク・ダンス・アーティストリー(NYDA)

「コロナ禍は本当に厳しかったです」と言うNYDA元ハリヤマバレエ主宰の針山真実さん。パンデミック時はリモートクラスのみだったが、現在はスタジオでの対面クラスをメーンにリモートクラスも残す。コロナ禍で中断していた年2回の発表会も今年はシアターでのステージが再開した。

キッズクラスは年齢別に3クラス。3、4歳クラスはレッスンの流れを理解して練習に慣れ、ストレッチやリズム運動などで基礎を学ぶ。5、6歳クラスからバーレッスンが始まり、練習の種類も増える。7、8歳クラスは難易度も上がり、片手バーでの練習やセンターワークが入る。上達の秘訣は継続だそうで、4歳から練習を重ね、発表会で主役を踊るまでになった子もいる。

インストラクターの長谷川由衣さんは、「親御さんから、礼儀や挨拶が身に付いた、体力が付いた、お友達ができたとの声をいただきます」と喜ぶ。みんなで行動する社会性、うまい子に追いつきたいと頑張る競争心、舞台に立つ度胸など、学ぶことが多いと針山さんは話した。


テニス日本の部活動を目指すウェストチェスター・アベニュー・テニスクラブ(WATC)

WATCプログラムが提供する、5歳から高校生を対象にした日本語でのテニス教室。指導するのは全米プロテニス協会公認指導員・知花泰三さんだ。「うちはジャパニーズテニス道場です」と笑う。楽しさを厳しさという柱で支えるのが知花さんの指導だ。「基礎体力を付けるために、とにかく走る。走れるということは自信につながる。汗もたっぷりかいてもらう」と知花さん。レッスンでは「走り」と「テニス指導」の比率に悩んでいると言うが、生徒からは「球を打つこととトレーニングのバランスがよくて好き」と評判は上々。保護者からも「生徒の性格を考慮し、テニスだけでなく人としての成長もサポートしてくれる。安心して子供を預けられる」と信頼を勝ち得ている。

生徒たちは普段、現地校、日本人学校、補習校と、別々の学校に通っており、週1回この「テニス道場」で仲間に会うことを楽しみにしているという。3~6人のグループレッスンで、レベルや年齢によって「レッドボール(5~8歳の初心者)」「オレンジボール(7~11歳向け初心者)」など幾つかのクラスに分かれる。初心者クラスでは、基礎を中心にフォームを覚えることから始める。クラスの詳細についてはHPから。


音楽・楽器自宅訪問で個人レッスンウィラン・アカデミー・オブ・ミュージック

2015年開校の音楽学校。ピアノ、バイオリン、ギター、チェロ、フルート、サクソフォン、ウクレレ、歌唱のプライベートレッスンを提供する。ギターは同校創設者・幅健司さんが教える。人気のバイオリンも日本人の先生だ。この春からインストラクターが生徒の自宅を訪問し直接指導する本来のレッスンスタイルに戻りつつある。オンラインのプライベートレッスンも継続中だ。

生徒は4歳から8、9歳くらいが多く、高校生や大人もいる。小さな子供の初心者はまず憧れの楽器を触ることと並行し、ドレミファ…をイラスト入りのビジュアルを使いながら教える。演奏にはリズム、音符の読み方といった基礎も大事だ。意外な副産物だがリズムは数学の要素もあり「楽器を習うようになって子供の算数の成績が上がったと保護者から言われる」と幅さんは笑う。

ポップやクラシック、ジャズなど多様なジャンルに対応。生徒の意思を尊重し、楽しく教え、学ぶのがモットー。入口は「大好きなミュージシャンのあの曲をギターでカッコよく弾きたい」で十分だという。今年の夏は2年ぶりにサマーキャンプも行う。1週間毎日ミッドタウンのスタジオに通い楽器を練習する集中コースだ(詳細は5P)。


ダンス世界を広げるきっかけにトリプルD・ダンス・アンリミテッド

クイーンズ区を拠点に活動するキッズ・ダンス・クラス「トリプルD・ダンス・アンリミテッド」。同クラスインストラクターのYUYUさんはコロナ禍には休まずリモートクラスを続けていたが、パンデミック後はリモートクラスは週に1日で継続しつつ、週3日対面クラスを再開した。対面クラスではスタジオの窓を開放し、手の消毒やこまめな水分補給など配慮を怠らない。

同クラスではダンスレッスンに加えて、みんなでゲームを楽しんだり日本の学校の体育の授業で行われる縄跳びなどを取り入れて体力作りに力を入れている。また、年1回全員参加の発表会を開催しており、子供たちはその目標に向かって練習を重ねながらチームワークを学んでいく。

「最初はわが子を心配する親御さんが多いですが、発表会でステージに立って元気に踊る姿を見て驚かれます」とYUYUさんはほほ笑む。「発表会を経験してシャイだった子が人前に出ることを楽しむようになったり、おしゃれになったり(笑)。このクラスが子供が変わるちょっとしたきっかけになり、親御さんには、そんな成長する子供の姿を見てもらいたいです」と子供たちが自分の世界を広げていくことを願っている。

               

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