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新しい生活がスタートする5月。この時期に子供に習い事をさせたいと考える親も多い。子供向けの習い事教室の傾向や日米の違い、選ぶときの注意点やポイントなどについて、教育コンサルタントの船津徹さんに話を聞いた。
最近の子供の習い事の傾向は?
日本人が選ぶ子供の習い事は昔からあまり変わっていなくて、集団でやるものよりも、水泳やバレエのような比較的個人で練習するもの、公文やそろばんのような勉強系、周りに日本人が多い、サッカーやバスケットボールの日本人リーグなどを選ぶ傾向があります。
アメリカで習い事をさせる上での注意点は?
アメリカの家庭は、子供が5、6歳になるとチームスポーツに参加させてリーダーシップやコミュニケーションスキル、チームワークなどを身に付けさせます。日本だと習い事は練習ばかりしているイメージがありますが、アメリカでは練習は基本的に自宅でやり、初心者でもチームに入って毎週試合があります。
習い事に入れておけば子供は勝手にうまくなるだろうと丸投げするのは大間違い。まずそこを知っておいてください。親も、子供が家庭でコツコツと練習を積んで技能を伸ばせるようにサポートすることが大切です。
アメリカでおすすめの
習い事は?
英語でのコミュニケーションスキルや英語力が身に付くという意味でも、地域のチームスポーツに参加させることをおすすめします。親も地元のアメリカ人の父兄から貴重な学校や教育の情報などを教えてもらえます。また、必ずボランティア活動をやるので、地域社会への貢献を知るいい経験になります。
演劇もおすすめです。演劇は英語力、話す力、コミュニケーション能力、チームワーク力などを高く伸ばしてくれます。また、引っ込み思案で人前に出るのが苦手というお子さんに自信を付けさせることにも役立ちます。
アート系もいいですね。美術館や博物館で行っているサマープログラムや期間限定のクラスに参加すれば、将来につながるいい経験になるでしょう。
パンデミックで人と関わる場が減り、英語力やコミュニケーション能力の低下が懸念されるので、それを解消するためにも習い事の場を活用してほしいです。
どんな視点で選ぶべき?
親が子供の気質を見極めて、それに合ったものを選んであげることが重要です。例えば、こだわりの強いオタク系の「研究者タイプ」は、ロボティクスなどに参加すると伸びるでしょう。負けず嫌いで競争好きな「商人タイプ」には、集団スポーツが向いています。個性的で活発な「パフォーマータイプ」は、アート系やフィギュアスケートなどがおすすめ。コミュニケーションが好きで人懐っこい「共感タイプ」は、演劇や吹奏楽が合います。
子供は習い事が気質に合っていると楽しいのでどんどん上手になっていきます。決める前にトライアルクラスに入って、レベルや指導者のやり方なども確認しておきましょう。
習い事を通して子供に特技や強みを作ってあげると、勉強では得られない、考える力やコミュニケーション能力、チームワーク力が身に付き、世界中どこでもやっていけるたくましいお子さんになります。
お話を聞いた人
船津徹さん
TLC for Kids代表、教育コンサルタント。
大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。
しちだ式教材制作に従事し、2001年ハワイ州ホノルルにてグローバル教育を行う学習塾、TLC for Kidsを開設。
15年にTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校開設。17年上海校開設。
アジア諸国からの移民子弟を中心に4000人以上のバイリンガルの子供の教育に携わる。
著書に「すべての子どもは天才になれる、親(あなた)の行動で。」(ダイヤモンド社)、「世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方」(大和書房)。
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~New Yorker’s English Expressions~ ニ&
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