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映画好きが集う場所へ! 注目のNYシネマスポット4選
〈レストラン〉 ブルックリン・ブッシュウィック
映画館とレストラン&バーが一体化した大人が楽しめる新感覚の空間
Syndicated
クラシック作品からカルト作品まで、幅広いラインナップを上映し、上映中にフードやカクテルを楽しめる。外壁を使った屋外上映も人気がある。さらに上映作品に合わせた特別メニューやテーマイベントが企画されることも。映画を食事や会話を含めた「体験」として楽しめるスポット。
40 Bogart St., Brooklyn, NY 11206
syndicatedbk.com
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〈博物館〉 クイーンズ・アストリア
映画と映像文化の歴史を知る学びと発見のミュージアム
Museum of the Moving Image
映画と映像文化に特化した博物館。展示では、撮影機材や衣装、特殊効果の仕組みなどを幅広く紹介し、映画制作の裏側に触れることができる。来館者がアニメーションを作ることができるインタラクティブなプログラムも。館内シアターでは最新作からクラシック作品まで上映。
36-01 35th Ave., Queens, NY 11106
movingimage.org
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〈映画館〉 マンハッタン・イーストビレッジ
実験映画・前衛映画の宝庫世界の映画人が集う聖地
Anthology Film Archives
1970年に映像作家ジョナス・メカスらによって設立された、世界的に有名な前衛映画の拠点。実験映画やビデオアートなど既存の商業映画の枠に収まらない多様な映像作品が上映される。アーカイブには世界有数のコレクションが収められており、研究者や批評家にとって貴重なリソースとなっているのも特徴。
32 2nd Ave./anthologyfilmarchives.org
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〈映画館〉 マンハッタン・チャイナタウン
元消防署をリノベーションしたドキュメンタリー専門の映画館
DCTV Firehouse Cinema
ラインナップは社会問題を鋭く描く作品から、アート性の高い実験的な作品まで幅広い。監督や製作者を招いたトークセッションが頻繁に行われ、製作の裏側を知ることができる。地域に根ざした非営利組織DCTVが運営しており、市民と映像文化を直接つなぐ拠点として注目。
87 Lafayette St.
dctvny.org/s/firehousecinema
世界の注目作が集まるニューヨーク映画祭に行こう
半世紀以上続く映画の祭典・ニューヨーク映画祭(NYFF)が今年も幕を開ける。第63回となる今回は、9月26日から10月13日まで、リンカーンセンターを拠点に開催される。
ニューヨーク映画祭は、1963年に映画批評家リチャード・ラウドとアモス・フォーゲルによって創設された、米国で最も歴史ある映画祭の一つ。その大きな特徴は「非コンペティション制」。カンヌやベルリンのようにグランプリや審査員賞といった賞を競う仕組みはなく、作品を純粋に紹介する場として位置付けられている。
映画祭の中心的プログラム「メインスレート」には、最新話題作からアートハウス系まで幅広く選ばれる。そして、新しく革新的な作品を紹介する「カレンツ」、旬の話題作を集めた「スポットライト」、過去の名作をデジタル修復などで再上映する「リバイバルス」など、バラエティー豊かなセクションがある。監督や批評家との対話を深めるトークシリーズも人気で、映画文化を語り合う場としての役割も果たしている。
今年のオープニングを飾るのは、ルカ・グァダニーノのスリラー最新作 『After the Hunt』、センターピースとしての注目は、ジム・ジャームッシュのオムニバスドラマ 『Father Mother Sister Brother』 、クロージングにはブラッドリー・クーパーのコメディー『Is This Thing On?』 が登場する。リバイバル上映は、押井守の伝説的アニメ『天使のたまご』(4K復元版)、増村保造の傑作『清作の妻』(35ミリプリント)などの、日本映画にも注目だ。
スクリーンを通して世界と出会う2週間。多様な映画人と観客が集うニューヨーク映画祭に、一度足を運んでみては?