*こちらは提供&
大熊洋子さん | ニュージャージーこぐま幼稚園 園長
「子供が真ん中」をモットーに、園と親、地域みんなで細やかな保育を
開園して今年で13年目を迎えたニュージャージーこぐま幼稚園。子供の幸せを第一に、日本語で学ぶアットホームかつ手厚い保育が、子供にも保護者にも嬉しい、日本式の魅力的な幼稚園です。
─そもそもニュージャージーで日本式幼稚園を開園されたきっかけとは?
他の大手教育機関に勤めていた時に、もっと子供一人一人に目を向けて細やかな教育をしていきたい、と思い始めたのがきっかけです。幼児期の2歳半〜5歳までは言語が最もすんなり入る年齢と言われ、人格形成はもちろん、日本語の基礎を確立できる大切な時期です。また、親元を離れ、園で集団生活を体験しながら子供たち自らが初めて社会と接する時でもあります。その時期に安心した環境のもと、日本の言語と文化、伝統を学び伝えていける場があることは大切だな、と思い自ら開園しました。
─園のスローガン「子供が真ん中」の意味とは?
子供の幸せを第一に考え、保護者の方々と連携しながら子供たちの成長を見守るということです。先生方は常に子供たちの立場に立って物事を考え、彼らの意見にいつも耳を傾けています。子供たちが何を考え、どうしたいのか?注意深くアンテナを張り、子供がやる気を出して取り組めるよう、それぞれのいい所を見つけて言葉かけをしたり褒めて見守りながら、子供たち自らが自分の手を使って行動することを大切にしています。
のびのびと元気に外遊びをする園児たち
─園の特色を教えてください。
日本の幼稚園と同じく年齢別でクラス分けをし、各クラスに担任と副担任の先生がついています。全13人いる先生方はクラスの垣根を超え、総勢55人いる園児一人一人をよく把握し理解しているので、どの先生にも相談が可能です。授業はキッズヨガ、ダンス、リトミック、テニス、音楽、工作などがあり、日本の幼稚園と同様、子供たちは同じ時間割で1日を過ごします。週に1〜2回、選択制で英語か日本語かを選べ、選択した言語でネイティブの先生と終日過ごす日も設けています。毎日のお昼寝と週3回給食があり、温かくお野菜たっぷりの主菜と副菜、そしてご飯と熱々のスープをお箸でいただきます。日本の慣習らしく「みんなで同じ食事をいただく」ことで、日本の文化や伝統、食事マナーを学べたり、お友達と一緒に楽しく食べることで好き嫌いを克服できたりします。そのことが子供たち自身の「できた!」という達成感にもつながります。季節行事も大切にしていて、お正月の集いや節分、お雛様や端午の節句、七夕や運動会、お月見、ハロウィーンにクリスマス、お店やさんごっこやカボチャ掘り遠足など、1年を通してイベントも盛り沢山です。今後は身の回りにあるお店や地域での職業体験など、子供たちが主体となって、よりのびのびと活動できる場や保護者のみなさんを巻き込んでのダンスクラスなども計画しています。

野菜たっぷり、ヘルシーで栄養満点な給食

週3回提供される給食は熱々出来立てを
─保護者の方々にも優しい園作りをされているとか。
はい、朝8時45分〜午後3時45分の通常保育の他、お仕事やご家庭の事情で忙しい保護者のみなさんに対応できるよう、延長保育、土曜保育、スクールバスでの送迎もあります。また週1回から通園も可能です。保育料が高いから通わせられない、日本語を学ばせてあげられない、ということがないよう、保育費も良心的な金額です。これでやっていけるのか?!と地域の方々からご心配いただくこともありますが(笑)、みなさんが通いやすい園を心掛けています。

運動会では綱引きも行われる

工作やダンスなど充実したプログラムが盛り沢山

手と体を動かし、毎日たくさん学び遊ぶ子供たち
ニュージャージーこぐま幼稚園
530 10th St., Palisades Park, NJ 07650/TEL: 201-944-6968



