世代を超えて&#
地下にはタカホー産大理石のカタコンベが
ニューヨーク市立マーブルセメタリー
(国定歴史登録財)
New York Marble Cemetery and New York City Marble Cemetery
41 1/2 2nd Ave./marblecemetery.org
ニューヨーク・マーブル・セメタリー(NYMC)は1830年に設立されたニューヨーク市初の非宗派墓地。約2100人が埋葬されている。翌年、1ブロック東にでき、258人が埋葬されたニューヨーク市マーブルセメタリー(NYCMC)とは正式なつながりはないが、ともに1969年、ニューヨーク市のランドマークに指定され、80年には国家歴史登録財に登録された。この二つの墓地がユニークなのは、黄熱病の流行で土葬が禁止されたため地上には墓石がないこと。NYMCは墓地の壁にプレートが、NYCMCは記念碑とプレートが設置されており、タカホー産大理石で作られたカタコンベはそれぞれ地下にある。NYMCは公開日であれば墓地内に入れるが、NYCMCは現在、未公開。
●著名な住民(一部)
ニューヨーク・マーブル・セメタリー:アーロン・クラーク(ニューヨーク市長)、セオドア・ゴードン(作家)、ニューヨーク市マーブルセメタリー:ジェームス・レノックス(ニューヨーク公立図書館共同創設者、プレステビリアン病院=現ニューヨークプレステビリアン病院創設者)、ジェームズ・ヘンリ ー・ルーズベルト(ルーズベルト病院創設者)

公開日にはイベントも開催しているニューヨーク・マーブル・セメタリー

今後の公開日はウェブサイトで
I-495からも見える
カルバリーセメタリー
Calvary Cemetery
49-02 Laurel Hill Blvd., Woodside, NY 11377
calvaryandalliedcemeteries.com/calvary-cemetery/
クイーンズ区のウッドサイド/ロングアイランドシティー地区に位置する国内最大級の墓地。新約聖書で イエス・キリストが磔にされたカルバリー山にちなんで名付けられた。カトリックのニューヨーク大司教区が所有し、聖パトリック大聖堂の管理委員会によって1848年に設立。365エーカーの敷地は四つの主要な区画に分かれており、正式には古代ローマの地下墓地にならい聖カリクストゥス、聖アグネス、聖セバスチャン、聖ドミティラの区画とされ、さらに71の区画に細分化され、それぞれ番号が付けられている。1990年の時点で300万人以上が埋葬されており、埋葬者は現在も増え続けている。州間高速道路495(I-495)をマンハッタン区に向かって走っていると右手に見える。
●この墓地で眠る著名人(一部)
トニー・ベネット(歌手)、ロバート・F・ワーグナー(ニューヨーク州選出上院議員)、ヒュー・ジョン・グラント(ニューヨーク市長)、ニューヨーク市の組織犯罪5ファミリーの主要構成員

20世紀初頭、インフルエンザと結核の流行により墓掘り人が不足した際には、死者の家族や友人自らが墓を掘ったという
知られざる市営墓地 〜ハートアイランド〜
ブロンクス区の北東部シティーアイランドの沖合に位置する長さ約1マイルの島にある市営墓地。約100万人以上が埋葬されている。1864年、黒人部隊の訓練場として使用を開始。以降、南北戦争捕虜収容所、精神病院、サナトリウム、少年院、ホームレスシェルター、刑務所などに使用され、1869年から困窮のうちに亡くなった人やホームレス、引き取り手のない人も埋葬した。1985年以降は、AIDSおよび関連疾患の死者数千人を埋葬。91年からは市営墓地の利用のみとし、他の施設を閉鎖。新型コロナウイルス感染症のパンデミックの際には、被害者の一時埋葬地としても使用された。矯正局は島への立ち入りを認めず、2015年にようやく月1回、親族とそのゲストのみが墓参することを許可。21年には島の管理を矯正局から公園・レクリエーション局と社会福祉局に移管。現在は一般にも公開され、月に2回週末に墓参を実施している。

埋葬作業は2020年まで近くのライカーズ島刑務所の囚人たちが行っていた
ニューヨーク市に現存する最古の墓地
オールド・グレーブセンド・セメタリー ( 国定歴史登録財)
ブルックリン区のグレーブセンドに1658年頃設立された、ニューヨーク市に現存する最古の墓地。1968年まで散発的に使用されていた。墓地創設者であるレディ・デボラ・ムーディをはじめ、独立戦争の退役軍人など約1300人が眠る。

1.6エーカーの小さな墓地
Gravesend Cemetery
Gravesend Neck Rd. & McDonald Ave., Brooklyn, NY 11223
<体験談>
「私もニューヨークの墓地にお墓を買いました」
ニューヨークのお墓を永遠の安息地に選んだ在住日本人もいる。サクラ商事社長の満仲恒子さん(写真右)はビジネスパートナーでもあった夫・俊光さん逝去後の2011年、ウッドローンセメタリーに夫婦二人の敷地を購入、墓地を造った。

墓地購入のきっかけは?
墓地の横を通りがかったら、「墓地に空きが出た。入居者募集」の広告が出ていたんです。後から聞いたところによると、ウッドローンセメタリーは100年ごとにお墓を掘り返して区画整理をするそうなんですね。早速メモして帰って、事務局に電話したら「見にいらっしゃい」と。見学に行ったらまぁ〜公園みたいでびっくり!緑がいっぱいで明るくて気持ちが良くて昔の人のお墓もこれまた見事でね。日本のお墓みたいな暗い感じがしなくて、すごくいいな〜って。ウッドローンセメタリーは旧ペンステーションやブルックリン美術館、ワシントンDCのナショナルギャラリーなどを設計した一流の才能を集めて造られたそうですよ。タカジアスターゼの高峰譲吉のお墓もあって、それはそれは立派だし。野口英世のお墓は長い間放置されていたようですが、日本人医師会のおかげで綺麗になったでしょ。本当によかったわ。
ウッドローン墓地は立派なので富裕層のみが対象だと思ってしまいますが、誰でも購入できるのでしょうか?
スペースに空きがあれば誰でも購入できると思いますよ。時代に合わせて、独身者向けのコンドミニアムのようなお墓や、低所得者用のお墓もあります。予算に合わせて相談できるのではないでしょうか。
ここにお墓を造って良かったと感じる点は?
日本のお墓みたいに「永代供養」のお金が一切かからないし、管理が非常に行き届いていることですね。毎年の命日にはお花を持ってお墓参りに行きますが、いつも綺麗にしていただいていて、大変ありがたいです。



