巻頭特集

再熱・日本の女子プロレス

米国発の日本の女子プロレス団体 SUKEBANとは!?

昨年9月にニューヨークで旗揚げ戦を行ったSUKEBANは、全員日本人の女性プロレスラーで構成された団体で、先述した通り同団体でコミッショナーを務めるのはブル中野さんだ。エンターテインメントとファッション業界のトップで活躍するクリエイターチームと組み、衣装やヘアメーク、演出など独特の世界観を作り上げている。これまで、ニューヨークに続きマイアミ、ロサンゼルス大会を開催し、チケットは発売わずか数時間で完売となる人気ぶりだ。

類を見ない豪華クリエイター集団が集結

コスチュームデザインは有名なオリンピア・ル・タンが手がけ、ビヨンセのワールドツアーで帽子をデザインしたスティーブン・ジョーンズがコスチュームの帽子を担当。そして、チャンピオンベルトは、アップルウォッチなどで知られるプロダクトデザイナーのマーク・ニューソンのデザイン。また、雑誌や大手ブランドの広告などで活躍するメークアップアーティストら錚々たるメンバーが携わっている。

 

新しい形の女子プロ×エンタメ

同団体の中には、日本でも名の知られている選手が多く、身長150cmにも満たない小柄なラム会長は、現地で「アトミック・バンシー」として、今年8月に現役を引退する中島安里紗は「コマンダー・ナカジマ」、ウナギ・サヤカは「イチゴ・サヤカ」、米山香織の「オタクチャン」などが出場している。それぞれ、原宿のカワイイ文化やアメコミを彷彿とさせるキャラクターに扮し、時に凄まじい迫力で、そして時にはユーモアたっぷりの演出で戦っている。

 

ICHIGO SAYAKA(ウナギ・サヤカ)

MAYA MAMUSHI(雪妃真矢)

COMMANDER NAKAJIMA(中島安里紗)

ATOMIC BANSHEE(ラム会長)

OTAKU-CHAN(米山香織)

Photos by SUKEBAN


世界最大のプロレス団体 米国WWEで活躍する日本人女子選手

先月26日、東京都・両国国技館にてWWE東京公演が開催された。かつては年に1度のペースでWWE日本公演を行っていたが、新型コロナウイルスの影響から「WWE JAPAN」が解散。今回は5年ぶりの日本公演となった。ABEMAが2023年10月からWWEの国内独占放送を開始し、WWEと日本は再び急接近。中邑真輔、AJスタイルズ、イヨ・スカイといった海外で活躍する選手らが日本の団体に出場するなど交流が活性化している。そんなWWEで最近注目の女子3選手を紹介。

 

ASUKA(飛鳥) 

華名のリングネームで2004年にデビュー。格闘技スタイルを取り入れた戦いぶりで注目を集め、15年9月にWWEに入団しASUKAに改名。10月にNXTでデビューすると快進撃を見せ、翌16年4月には無敗のままNXT女子王座を獲得。更に17年10月に一軍に昇格しRAWでデビュー。史上初の女子ロイヤルランブルマッチの優勝者でもある。

 

IYO SKY(紫雷イオ)

2007年にリングネーム・紫雷イオでデビュー。東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞で女子プロレス大賞を3年連続受賞している経歴の持ち主。18年6月にWWEと契約し、NXTで活躍。22年にイヨ・スカイに改名。WWEマネー・イン・ザ・バンク2023の、マネー・イン・ザ・バンク・ラダー・マッチで優勝。

 

Kairi Sane(北条カイリ)

彼女について「アスリート10人分の業績を合わせた人材」とWWEが言及するほど華麗な経歴をもつカイリ。日本の女子プロレス団体スターダムで獲得した数々の優勝以外にも、ヨット競技でオリンピック出場候補に挙げられたことや、法政大学で日本文学の学士号を取得し、カンボジアの孤児たちに日本語を教えたこともある。

               

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