巻頭特集

ここんとこ人気上昇中 盆栽、始めてみない?

おすすめの盆栽ショップ

 

おしゃれなギフト用盆栽がいっぱい

盆栽ショップ・バイ・ダンディー・ファーマー

P1でインタビューに応えてくれたマシューさんが経営。手入れが簡単で初心者でも始めやすい室内盆栽を中心に販売。3カ月から数年かけて育てた木を地元の陶芸家やアーティストとコラボした器に入れた盆栽はギフトに最適。ワークショップを定期的に開催している他、剪定や一時預かりサービスも受け付けている。

Bonsai Shop by Dandy Farmer

14 Clermont Ave., Brooklyn, NY 11205

dandyfarmer.com

 

1976年創業の老舗

盆栽ブルックリン

アマチュア盆栽愛好家だったポール・グラビアーノさん=写真=が脱サラして1976年に創業。ニューヨークのケーブルテレビで盆栽教育番組の司会も務め、店頭では毎週、盆栽教室を開くなどして地元の盆栽コミュニティ発展に貢献。現在では盆栽愛好家の「聖地」のような存在となっている。

Bonsai of Brooklyn

2418 McDonald Ave., Brooklyn, NY 11223

bonsaiofbrooklyn.com

 

日本人の盆栽師が監修

ニューイングランド盆栽ガーデン

1987年にマサチューセッツ州べリングハムで創業。種から育てるだけでなく、アジア各地から盆栽の木や挿し木を輸入。盆栽は西海岸やフロリダ州の国内生産者から仕入れ、日本人の盆栽師監修の下、専門スタッフが丹念に手入れをした後、販売。ワークショップを定期的に開催している他、2年制の専門学校も運営。

New England Bonsai Garden

914 S. Main St., Bellingham, MA 02019

nebonsai.com

 

盆栽のニューウェーブ

モス&グリーン

苔玉を使った盆栽アレンジメントと観葉植物の店。日本で生まれ育ち、ハワイを経てニューヨークに移住したオーナーが2021年にオープン。苔玉に熱帯植物やシダを植え、オーナー自ら日本から仕入れた陶器や地元の陶芸家が製作した鉢に入れて販売している。苔玉のオーダーメイドも受け付けている。

The Moss & Green

77 N. 7th St., Brooklyn, NY 11249

themossandgreen.com


マスターピースを鑑賞するならここへ

盆栽アートの最高峰が観られる博物館がここニューヨークとワシントンD.C.にある。盆栽を始めるならぜひ一度は訪れてほしい。

ブルックリン植物園C.V.スター盆栽博物館

C.V. Starr Bonsai Museum

風流盆栽、斜幹盆栽、岩掛盆栽、林間盆栽など、古典的な様式で仕立てられた温帯・熱帯盆栽を400点以上を収蔵。日本国外では最大級の展示数を誇る。なかには樹齢100年を超える世界的なコレクションもあり、その多くは現在でも製作当時の盆器で栽培されている。四季折々に内容が変わり、常時30もの標本を展示。

日当たりの良いギャラリーには、樹齢160年のシロマツ、樹齢130年のメープルなど名品がズラリ

Brooklyn Botanic Garden

150 Eastern Parkway, Brooklyn, New York 11238

bbg.org

 

全米盆栽・盆景博物館

The National Bonsai & Penjing Museum

盆栽と盆景およびその関連芸術の展示と教育プログラムを提供する美術館としては世界初かつ最高のもの。全米盆栽財団が米国立樹木園と共同で運営し、無料で一般公開している。観賞用の庭石が陳列され、盆栽や盆景の特別展が開催される展示ギャラリー、1000年続く盆景の歴史を辿るチャイニーズパビリオン、米建国200周年を祝って日本から贈られた盆栽のマスターピースを展示するジャパニーズパビリオン、地域のアーティストによる北米の植物を使った盆栽コレクションを展示するノースアメリカンパビリオンの4つのギャラリーで構成。広島への原爆投下を生き延びた後、1976年に米国に寄贈された樹齢400年の五葉松「被爆盆栽」は必見。

爆心地から約2.5キロの己斐(現西区)の山木家に置かれていた「被爆盆栽」。建国200周年の前年、友好の証しとして日本から贈られた

National Bonsai Foundation, The Arbor House

3501 New York Ave., N.E. Washington D.C. 20002

bonsai-nbf.org


盆栽の歴史 History of Bonsai

始まりは1000年前の中国。第二次世界大戦後、米国に

盆栽は1000年以上前の中国で、鉢植えで1本の標本木を育てる「盆栽(プンサイ)」と呼ばれる形式から始まった。初期の盆栽は、葉がまばらで幹がゴツゴツしているなど想像上の風景や神話に登場するような龍や蛇の姿から想起されたものが愛でられ、日本には鎌倉時代(1195年ごろ)に禅宗によって伝えられた。当時の上流階級の間では、矮小でねじれた樹木を鉢植えで育てることが「非常に洗練された芸術」としてもてはやされたという。17世紀から18世紀にかけて盆栽はさらに進化し、人間、魂、自然の調和という東洋哲学と古来からの強い信念の融合を象徴するものに。これが必要な要素だけに絞り込み、究極まで洗練させる現在の盆栽の原型となった。日本の盆栽が西欧に知られたのは19世紀半ばのこと。1900年開催のパリ万国博覧会でも紹介されて話題となった。米国に伝わったのは第二次世界大戦後。日本から帰還した兵士たちが持ち込み、じわじわと浸透。米盆栽協会が追跡したデータによると現在、アラスカやハワイ州を含む米国のほぼ全州に220以上の盆栽クラブがあるという。(参考資料:ノースダコタ州立大学)

               

バックナンバー

Vol. 1334

グローバル都市・ニューヨークで 国際情勢を読み解く

ウクライナ、パレスチナ、台湾など、世界各地で緊張が続き、国際情勢は大きなうねりの中にある。いま、世界で何が起きているのか。そして、どこへ向かうのか。ニューヨークというグローバル都市から、その行方を見つめてみたい。

Vol. 1332

祝祭と日常が交差する街 チャイナタウンの現在地

春節・旧正月(2月17日〜)の時期は、チャイナタウンは赤い飾りに彩られ、獅子舞や爆竹とともに新年を盛大に祝う。本特集では、このシーズンのチャイナタウンの見どころを紹介するとともに、この街に生きる人々の姿に目を向けてみたい。