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梅酒といえば「チョーヤ」というほど日本人になじみのある同社から、ぜいたくなひと時にぴったりな新商品が全米発売。こだわりの製法に込められた思いとは?
江戸時代には文献にも作り方が残されているほど、梅酒は健康酒として、古くから日本人に愛されている。1914年からの長い歴史を持つ「チョーヤ梅酒株式会社」は、和歌山県紀州を中心に約5000件の梅農家から、梅酒づくりに適した梅を提供してもらい、長年、高品質な梅酒を生産している。
チョーヤの梅酒づくりは、厳選された梅をぜいたくに使い、収穫した梅の成分を逃さない漬け込みからスタート。光や熱、空気など、外部からの影響を極力受けないように設計された専用タンクで、1年以上熟成している。さらに、専門スタッフによる味覚検査も行い、厳しい検査に合格した梅酒だけをびん詰めしている。携わった農家の思いをくんで、梅本来のおいしさを味わってもらえるよう努めているという。
本格梅酒の制定
2015年、日本洋酒酒造組合が新基準として、「本格梅酒」を制定した。梅、糖類、酒類のみを原料とし、酸味料・香料・着色料などを使用していない、梅本来の味を味わえる梅酒だけが「本格梅酒」として表示できる。
酸味料・香料などの添加物に頼らず、梅の実だけから作る本格梅酒の基準が制定され、それを機に翌16年、チョーヤでは本格梅酒「The CHOYA」を新たに発売した。
また、「本格梅酒」と「梅酒」の機能性成分量の違いを和歌山県が独自分析したところ、「本格梅酒」にはポリフェノールやカリウムが多い傾向にあり、より健康的であるという研究結果も出ているという。
日本の人気商品が
米国上陸
そうした「本格梅酒」で作られ、日本ではすでに人気商品となっている「The CHOYA 至極の梅(Golden Ume Fruit)」が今年1月、米国でも発売となった。
2Lサイズ以上の肉厚な紀州産南高梅を、糖類と酒精のみで漬け込み、1年以上熟成させて作ったという極上の梅酒。果肉がやわらかく、芳醇(ほうじゅん)な香りと力強い酸味が特長だ。
普段の食事と共に味わうのもいいが、「至極」ということで、記念日などの特別なひと時にもぴったりな商品。チョーヤの新商品として、米国内でますます幅広い認知を目指し、新たな展開を期待している。
The CHOYA 至極の梅(Golden Ume Fruit)
紀州産南高梅を100%使用。その中でも熟度が高く、香り豊かな梅を厳選した本格梅酒
(オープン価格/650ml+梅の実100ml)
選ばれし梅の梅酒は、
梅の実もウマイ
梅酒といえば、びんの中に漬け込まれた梅の実も、忘れてはいけない。
規定の容量に合うよう詰められた梅の実は、自然のものなので、大きさや色・形が微妙に異なるという。どれも同じように見えて同じでない、一つ一つ厳選された梅の実なのだ。無添加であるがゆえ、さまざまな個性のある味わいが熟成期間に育まれ、酸っぱさと甘さの自然な梅の味を楽しむことができる。
その他にも、通常の梅酒の販売だけでなく、チョーヤでは梅酒の梅の実だけをパッケージ販売している。入荷数に限りはあるが、米国でも同様に販売されているそうだ。
最後まで梅の実を堪能できる、これこそが梅酒の醍醐味(だいごみ)だろう。
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