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能登半島地震 「食」で元気を届ける 料理人たちが避難所で炊き出し

中央が今回声をかけ、リーダーを務めた川嶋亨さん

今年1月1日に発生し、甚大な被害をもたらした能登半島地震。被災地である七尾市では、料理人たちが集結し避難所で炊き出しを行った。呼びかけたのは、七尾市にあるミシュラン一つ星の日本料理店「川嶋」の店主、川嶋亨さん。自らも被災し、同市にある国登録有形文化財である店舗は外壁の一部が剥がれ落ちるという被害を被った。川嶋さんは近隣市町村で働く料理人に声をかけ、プロの料理を振る舞い避難所にいる被災者に「食」で元気を届ける活動を開始した。参加した料理人の中には、七尾市出身の人気パティシエ、辻口博啓さんの姿も。辻口さんは炊き出しのほか、パティシエならではの支援ということで被災地にお菓子を届ける活動を行っているそうだ。

パティシエの辻口博啓さんも駆けつけ、炊き出しに参加

26年ぶりに日本で年末年始を過ごそうと故郷の石川県に一時帰国していたニューヨーク在住の小山秀子さんもボランティアとして参加。「辛い時だからこそ、暗くならずに音楽をかけたりして、皆でチアアップしながら作業していました。温かい料理とともに温かい気持ちが届くよう、思いを込めて作っていました。まだまだ大変な時期は続くので継続的なサポートが必要です。義援金だけでなく、『いつか能登が復興したら遊びに行こう』とか『今度一時帰国したら能登の美しい景色を観に行こう』とか思っていただけると一番嬉しいですね」

2016年の熊本地震をきっかけに発足した団体で、川嶋さんも参加している「北陸チャリティーレストラン」は、今回の能登半島地震を受け再び復興支援を開始。参加している料理人たちは、自らも被災者でありながら、被災地で美味しい料理を提供し続けている。そんな料理人たちの活動費や店の再建を継続的に支援するための寄付を募っている。詳細は下記の通り。

               

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