記事広告

神韻芸術団で活躍する日本人 世界で活躍するダンサー・小林健司さん

神韻芸術団プリンシパルダンサー小林健司さん。ダンサーを目指し神韻に入団した理由や、今月から始まる世界公演での意気込みや見どころを語っていただきました。


ーダンサーを目指した理由を教えてください。

僕は東京生まれ東京育ちで、父は日本人、母は中国人です。そんな生い立ちから、子供の頃両親と一緒に神韻芸術団の舞台を見る機会がありました。小さい頃は野球選手になるという大きな夢を持っていたのですが、神韻芸術団の公演を観た後、「これもかっこいいよな」と思いました。ダンサーたちのパフォーマンスや音楽、舞台演出や衣装など、すべてが驚きの連続で、子供心にとても感動したのを憶えています。本当に素晴らしかった。特に男性の踊りがたくましく、男らしい中にしなやかさがあるダンスは今でも鮮明に目に焼きついています。その公演がきっかけで、自然とダンサーの一人になりたいと思いました。野球選手も諦めたわけではなかったですが、神韻のダンサーになることが、もう一つの夢となりました。いつの日か僕自身が舞台に立ってパフォーマンスをし、来てくださった観客の皆様に、今まさに僕が感じているようなことと同じ感動を与えることができるならば、それは本当にすごいことだ、と思ったのです。僕は口下手で、コミュニケーションを取るのがあまり得意な方ではないのですが、舞台の上ではダンスを通して自分を表現できます。言葉で的確な表現を探すより、ダンスの方が百倍も良く表現できるんです。

 

ー神韻芸術団の公演の魅力は?

神韻の舞台は、暗い部分でなく、明るく前向きな部分を表現します。これが観客の方々に伝えたいメッセージだからです。中国古典舞踊では、完璧で美しいポーズや踊りをすることよりも、その背後にある文化や歴史の方が重要です。そのことをより深く理解し把握すれば、より良く表現できるからです。中国古典舞踊は、そのような点が他のダンスにはない特別なところで、それこそが神韻の舞台を揺るぎないものにしているのだと思います。

ーもうすぐニューヨーク公演が始まります。

はい、とても楽しみでワクワクします。公演前は気持ちを清らかにし、あれこれ余計に考えたり、悪いように考えないことがとても重要です。舞台のことだけに集中し、これから2 時間、自分がなにをするのかを明晰にする。僕自身を妨害するものや気持ちをそらすものはなにもない、と自分に言い聞かせます。また、本番前には芸術団のダンサー一人一人とハイタッチをします、みんな無言で。それが公演前のリチュアルです。で、それが終わったら、あとは舞台で最善を尽くすのみ。これまで神韻の舞台には、僕の日本人の友人たちも観に来てくれているのですが、その多くが舞台にとても感動していました。中には僕たちのパフォーマンスにすごく驚く人もいます。ニューヨークの方々にも、きっとそんな感動と驚きを味わっていただけると思います。是非観にいらしてください!

 

小林健司 神韻芸術団プリンシパルダンサー

出生地: 東京

神韻入団: 2010年

ニューヨークの飛天芸術学院で中国古典舞踊の養成を受け、飛天大学で学士(中国古典舞踊専攻)を最優秀で修得。現在、飛天大学で美術修士課程(中国古典舞踊専攻)。2016年、新唐人テレビ主催の国際中国古典舞踊コンクール(成人男子部門)で金賞。2014年には同大会の男子ジュニア部門で金賞。2012年には銀賞を獲得している。

■公演情報■

【日程】 2025年3月26日(水)〜4月13日(日)

【場所】 The David H. Koch Theater at Lincoln Center(20 Lincoln Center Plaza)

【チケット購入】 ja.shenyun.com

               

バックナンバー

Vol. 1323

ホリデーを彩るワインの魔法  ─クリスマス・年末年始・大切な人と集う時、 “美味しい”を超える体験を、ワインと─

ホリデーシーズンは、家族や友人と集まる特別な季節。そんな時間をより豊かにしてくれるのが「ワイン」である。 今回は、ワインのスペシャリスト監修のもと、基礎知識からフードペアリング、ギフト選びまで幅広く紹介。初心者から上級者まで堪能できる、“ホリデーを彩るワイン”の楽しみ方をお届けする。

Vol. 1322

私たち、こんなことやってます!

睡眠時無呼吸症候群の治療に注力する、パーク・アベニュー・メディカル・センターのジェフェリー・アン院長と、保険対応も万全の総合ヘルスケアを提供するE.53ウェルネスの川村浩代さんに話を聞きました。

Vol. 1321

サンクスギビング特集 ニューヨーカーに愛される手作りパイ 〜ケーバーズの舞台裏〜

ウエストビレッジの一角に、どこかノスタルジックな空気をまとったパイ専門店「ケーバーズ」がある。ロングアイランド地区で生まれたこのブランドは、“農場から都会へ” をテーマに、素朴な焼き菓子をニューヨークの街へ届けている。季節のパイはもちろんビスケットサンドなど魅力は尽きない。今回は同店のミシェルさんに、人気の理由やホリデーシーズンの舞台裏について話を聞いた。

Vol. 1320

どんどん変わる、ますます面白い ゴワナス探訪

ニューヨークの最旬スポットとして  ニューファミリーやレストラン業界、不動産開発業者から熱い視線が注がれるブルックリン西部の中心地ゴワナス。今週はゴワナス入門編として、その楽しみ方を紹介する。