知らないままではいられない!米国の保険事情

知らないままではいられない、米国の保険事情ー歯科保険とがん保険

歯科保険

痛み出したらなかなか悩ましい歯の問題。すぐにでも治療を!と思いますが、日本の歯科保険と米国の歯科保険は異なります。健康保険を持っているから大丈夫!と思っていた方で、実は歯の保険には入っていなかった、ということもあるくらい、歯科保険は医療保険とは別契約のケースがあるので注意しましょう。

基本的にカバーされるのは定期検診やクリーニング(通常年に2回)などの予防医療が中心で、虫歯治療やクラウン、インプラントは自己負担が高額になるケースがあります。例えば、クラウン1本で1,200〜2,000ドル請求されることも珍しくありません。歯科保険に入っていても「年間上限(1,000〜1,500ドル)」があるため、結局大きな治療では自己負担が高額になるという現実があります。

治療費に関しては、日本でも歯科医院によって治療の請求額はさまざまですが、米国でもそれは同様です。もし、高額治療を勧められたら、別の歯科医院でも見積もりを聞いて比較することをお勧めします。

がん保険

次にがん保険です。米国のがん保険は、日本のがん保険同様に、宣告時の一時金や、治療定額支給型です。通常、給付金の使い道は自由。がん治療費だけでなく、
・家賃
・学費
・渡航費
・家族のサポート費用

などに充てることも可能です。私のシングルマザーのお客様で、がん罹患後に受け取った給付金で家賃と学費を払えたので経済的ストレスが軽減できた、という方もおります。がん保険でありながら、日常の日々の生活を支えるメリットがあります。貯金が少ない方、シングルペアレントの方、自営業で給与保障がない、もしくは少ない場合には、特にお勧めです。治療を受けながら日常の出費を賄えるという点で、状況によっては大きな支えになる医療保険のひとつと言えるでしょう。

いまやがんは大人の2人のうち一人が罹患する病気です。がん検診の二次検査が必要と言われたが、がん保険に加入できるのか、というご連絡をいただくことがあります。でも、がんの疑いが出てからがん保険に加入することはできません。また、「健康保険があるから大丈夫」と思ってがん保険に入らない方もいらっしゃいますが、健康保険は医者と病院に使う保険。がん治療開始で収入が減っても、健康保険は住宅ローンや学費は支払ってくれませんので、治療中の経済的ストレスを軽減するにはこのようながん保険が大きなヘルプになります。

大切なポイント

米国では「医療費」だけでなく、「治療中の生活」をどう守るかが重要。歯科保険もがん保険も、仕組みを理解した上で、自分の生活スタイルに合った備えをすることが、安心してで暮らすための大きなポイントになります。

 

コラム執筆・アドバイザー:須田くみ
Hawaii Life Consulting 代表
ハワイ州オアフ島在住18年目。ハワイ州損保、生保ライセンス・ハワイ州公証人ライセンス保有。米国での安心生活を使命として、米国保険制度に精通する。特に生命保険、がん保険、個人年金保険を専門とし、安心の米国生活をサポートする。

               

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