明日試したくなるカラダの豆知識

〈第5回/最終回〉頭痛、セルフケアで解消可能?

毎日働き続ける私たちのカラダ。何か特別なことを始めなくても、ちょっとした気づきで、毎日はきっと変わるはず。カラダとのつきあい方をテーマに、暮らしの中でできるヒントをお届け。あなたとカラダの新しい関係を見つけていきましょう!


頭痛、セルフケアで解消可能?

頭痛にはいろいろな種類があります。中には病気が関係するものもありますが、日常の中で起こる頭痛の多くは、ちょっとしたケアで解消できることもあります。たとえば、後頭部が重く痛むときは首の後ろにある小さな筋肉(後頭下筋群)、こめかみの痛みは噛む筋肉(側頭筋)が硬くなっていることが原因の可能性があります。また、顔まわりの痛みや不調は、顔や頭の神経の通り道が筋肉や頭蓋骨の硬さで動きが悪くなっている可能性もあります。そんなときは、首や頭の周りを優しくマッサージしたり、温めてみてください。血流がよくなり、こりがほぐれることで、少し楽になるかもしれません。

さらに、自律神経の乱れは、首や肩のこりが原因かもしれません。これは常にストレスを感じている方や、忙しい方に起こりやすいです。首や肩が常に凝っていて、さらに体のだるさや眠気、胃腸の不調などがある方は、姿勢や筋肉の凝りに対して対処してみてください。無理のない範囲で、軽くストレッチをしたり、姿勢を整えたりすることをおすすめします。どこをほぐせばよいかわからない場合や、痛みが続く場合は、無理せず医療従事者に相談してみましょう。

<今週のカラダヒント>
特に注意するべき人は、姿勢を良くしすぎる方。背中を反らしすぎると背骨に負担がかかるのに加え、交感神経が優位になり、首痛や頭痛が悪化する可能性があります。体の専門家に姿勢のチェックを依頼してみましょう。

 

小崎裕也

■ミッドタウン地区のFuncPhysio Physical Therapy勤務。日米の理学療法士免許を持ち、アトランタのEmory大学でドクターの称号を取得。キネシオテーピング、栄養指導、ストレングス&コンディショニングの資格も保有。機能的徒手療法を用い、姿勢や動作を分析し根本原因にアプローチする治療に定評がある。ラジオ体操やピックルボールの活動の主催や趣味のランニングやサッカーを楽しむ傍ら、その選手のサポートも積極的に行う。

               

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