コロナ禍で飲食店の入れ替わりが激しかったニューヨーク。パン屋においても新店が続々とオープンしている最近、こだわりのサワードウ生地のパンや個性的なクロワッサン、日本スタイルのサンドイッチなどが話題だ。今号では、2022年から今年にかけてオープンした注目のベーカリーを一挙紹介。
在米日本人の健康と医療をサポートする「FLAT・ふらっと」がお届けする連載。アメリカで健康な生活を送
Q5 正しい姿勢を保つための補助ツールがあったら教えてください。
背骨は横から見たときに基本的にS字のカーブを描いていて、腰はおへそに向かってCの字を描くようにカーブしています。そのCカーブを保てるように腰にあてるランバーサポートというクッションが売っています。価格はさまざまですが、30〜40ドルぐらいのものであればクッション性もしっかりしていて、背骨のアーチを支えてくれ、本来の背骨の形が保て、楽に仕事を続けられます。
マウスを使う時間が長い人は、手首の位置をサポートするようなパッドを使うといいと思います。
一番のおすすめはスタンディングデスク。座ることは基本的に背骨や腰に良くないんです。立って作業をすることによってその問題は解決できます。既存のデスクの上に乗せて使えるスタンディングデスク・コンバーターもあり、台を上下させられるので疲れたら台を下げて、座って仕事をすることもできます。
立ち姿勢の時の注意点は、土踏まずをしっかりサポートできるような形のスリッパやサンダルを履くことです。裸足や底の薄いスリッパだと、足首、膝、股関節などに問題が出てきます。
Q6 デスクワーク中にやったらいい運動は?
実はパンデミック中に逆に運動をしすぎてけがをしている人もいるんです。特に首や肩のストレッチはやりすぎると、腱や靭帯(じんたい)を痛める可能性もあるので、医師やトレーナーにコンサルティングをしてもらいながらやった方がいいですね。
けがをせずに安全にできるものとしては、つま先立ちをおすすめします。つま先で立って3〜5秒ホールドし、下ろす。これを10回ぐらい繰り返します。足の裏にはたくさん神経が通っているので、このエクササイズで脳も活性化されますし、「第2の心臓」と言われるふくらはぎを鍛えることもできます。座って動かないでいると下半身に血液がたまってくるので、30分から1時間に1回程度やるといいでしょう。
それから、パンデミックになって増えた症状として、お子さんの首や肩のコリや頭痛、そしてチック症が挙げられます。肉体的、精神的なストレスからくるものだと思いますが、その予防として毎朝5分でもいいので外に出てもらいたいです。家の周りを歩いて朝陽を浴びると、自律神経がリセットされていいですよ。
Q7 軽い症状でも実は体が警鐘を鳴らしていることがあります。サインを見逃さないポイントは?
人間は寝ている間にいろんなものが解決されるので、朝起きてもまだ痛みがある場合は要注意です。夕方感じる痛みとは違う質のものなので、医師に診断してもらってください。
また、単なるコリではなく神経のズキっとくる痛み、動かすともっと痛みが強くなるものはかなり症状が悪くなっている証拠です。本来は肩や首のコリにも理由があり、ただ単に筋肉が硬くなっているだけではないので、きちんと診てもらった方がいいですよ。
パンデミックで増えたのは腰痛や肩こりだけではない。医堂ホリスティックセンターの野崎夕子先生によると、「疲れやすい」「やる気がおきない」といった症状も増えているという。セルフケア方法を野崎さんに聞いた。
背中の経絡マッサージで
自律神経のバランスをとる
「体がだるい」「眠りが浅い」「食欲がない」といった症状は軽視しがちだが、ともすると鬱(うつ)病や大きな病気にもつながってしまう。普段からできることとして、自分の持っている自然治癒能力を高める「経絡(けいらく)マッサージ」を野崎さんはすすめる。
「背骨から3センチほど離れた左右両側に『ぼうこう経』という経絡(*注参照)があります。そこには上から下まで肺、肝臓、ひ臓、胃、大腸といった内臓に効くツボが勢ぞろいしているんです。そこは東洋医学的には経絡ですが、自律神経(交感神経)も通っているんです。ここを押して刺激すると、内臓全体の不調や自律神経のバランスを調えられます」と野崎さん。
両手で左右対称に、上から3センチぐらいの間隔で、1カ所10秒ぐらいツボを押すといいという。一人ではできないので、家族や友達と一緒にやるといいだろう。
タンパク質不足という
落とし穴
「なんとなく体調がパッとしない」という症状を訴える人は、実は女性に多く、その原因がタンパク質不足にある場合が多いと野崎さんは指摘する。
「朝ごはんを抜いたり、トーストとコーヒーとサラダだけという人は要注意です。また、オーガニックや無農薬の野菜をたくさんとってタンパク質不足に気付かない人も多いですね。タンパク質が足りないと体内で酵素が作れず、免疫力が落ちて頑張る力がなくなってしまうんです」
ではどれぐらい摂取すればいいのか。分子栄養学的には、例えば体重50㎏の人は最低50g必要だという。タンパク質は卵1個で6g前後、納豆1パックだと7g前後。
「タンパク質は1回にまとめて摂取して貯めておくということができないので、朝、昼、晩と分散して少しずつとる工夫をしましょう」と野崎さんはアドバイスする。
「食後高血糖」に注意!
もう一つ気を付けたいのが「食後高血糖」。これは食後に血糖値が上がった後、数時間下がらないという症状で、糖尿病予備軍のサイン。この食後高血糖は、チェックアップや人間ドックで測れないから厄介だ。病院で検査するのは空腹時血糖値なので、食後高血糖が数字に現れないのだ。
「頭がぼーっとする」「食べているのに痩せてきた」といった症状があったら危険信号。
「市販の血糖値検査キットを購入して食後30分おきに血糖値を調べてみましょう。一般的に食後2時間後でも140を超えているときは、食後高血糖の可能性があると言われています」と野崎さん。
食生活を見直して、エネルギーを取り戻そう。
*経絡とは東洋医学における「気」の通り道。ツボ(経穴)はこの通り道上にある。
お話を聞いた人
野崎夕子さん
東洋医学及び鍼灸博士。ニューヨーク州認定鍼灸士/マッサージセラピスト。2001年、「医堂ホリスティックセンター」を設立し、鍼灸、漢方、指圧、温熱療法を中心にアレルギー、生活習慣病、婦人科疾患の予防・治療に力を入れる。またオンラインでの漢方コンサルティングも行う。
Ido Holistic Center
22 E. 49th St., 3rd Fl.,
(bet. 5th & Madison Aves.)
TEL: 212-599-5300
idocenter49@gmail.com
idocenter.com
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