歴史的名盤レコードを掘る! 今週の1枚

第27回 今週のレコード:Woodstock Generation(稲垣次郎とソウル・メディア)

今、米国の若い世代の間で1970年代後半から80年代にかけて日本で大流行したシティーポップを中心に熱狂的なファンが増えている。ブルックリン区に店を構え、レアものを揃えるフェイスレコードの間宮さんが選ぶ名曲を通して、その魅力を探ってみたい。


入手最難関のジャズロック名盤はお得意様との思い出の一枚

まず、驚きの価格をお伝えしましょう。帯付きの完品は75万円(帯無し盤は35万円)!

伝説的サックス奏者の稲垣率いるグループによる一枚で、ジャズロックの聖杯として君臨する同作と『Head Rock』は入手が最難関のブツである。数十年前、和ジャズブームが起こるずっと前、すでに価格は15万円を超えていた。20代の私には手が届かず、辛酸を舐めた記憶がある。

米国移住後のある日、お得意様のTさん(ボストンの和ジャズの大コレクター)から「ギフトにレコードを送った」という連絡が。私がTさんのコレクションを集めるお手伝いをしていたお礼だそう。ワクワクしながら届いた箱を開けると、なんとこのレコードが! え? 嘘でしょう? 35万のレコードですよ? 間違いだと思い、慌てて連絡すると「綺麗なコピーを入手したからあげるよ!」とのこと。あまりの驚きにその日は一睡もできなかった(笑)。米国って凄いなと。


フェイスレコード

2018年にウィリアムズバーグ地区にオープン(営業は木曜日から日曜日の午後1時〜7時)。シティーポップをはじめ、山下達郎、竹内まりや、坂本龍一、YMOなどに代表される日本の音楽を中心に、ヒップホップや日本盤のジャズロックなども豊富に取り扱う。在庫数は8000枚、新入荷は毎週金曜日。レコードの買い取りも受け付け中。1994年に東京で創業し、現在は日本全国に全6店舗展開中。


間宮祐一

横浜市出身。脱サラし、2015年からニューヨーク在住。18年に同店をオープン。自身も筋金入りのレコードコレクター。また、ヒップホップの楽曲制作も行い、2020年に客演に『Freddie Gibbs』(グラミー賞ノミネーター)を迎えたシングルレコードを発表。座右の銘は「NO VINYL NO LIFE」。

               

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