日本で主要ブランドの拡大が続く

 

昨今ブランド拡大の重要なステップとしてお手本となっているのが、「レッドブル社のJ-リーグ参入」です。NTT東日本からJ3大宮アルディージャを買収し、日本の主要プロスポーツで初めての外資系オーナーが誕生しました。

 日本のプロスポーツ選手と提携した外資系企業は過去にも現在にも多く存在しますが、今回のようにクラブ運営に参入した外資系企業は、エナジードリンクの最大手であるレッドブル社が初めてとなります。

 外資系企業とプロスポーツ界の提携をきっかけに、オンライン業界で人気のあるブックメーカーもこぞって、スポーツエンターテイメントの分野で存在感を強化しているように見受けられます。

 ブックメーカーとはスポーツカジノのことを指し、特にステークカジノのようなスポーツベットを取り扱う最大手と呼ばれるオンラインカジノサイトでは、サッカーチームをはじめ、プロスポーツと提携を結ぶのが主流となっています。

 

レッドブルのブランド戦略

同社はスポーツや、音楽・文化イベントなど多岐に渡り、エンターテイメントとブランドとしての地位をすでに確立しています。

 

レッドブルが日本のJ-リーグを採用した背景には、日本でのブランド認知をさらに強化させる戦略であると言えます。サッカーは日本で非常に人気のあるスポーツであるため、Jリーグ参入をきっかけに、日本市場におけるさらなるビジネスチャンスを探ることが期待されます。

同社のJリーグ参入は、サッカーチームとのイベントを通したコラボレーション等で、地域密着型のブランド戦略も可能になります。

 

参入戦略とは?

特定のJ-リーグクラブとパートナーシップを結ぶことによって、チームの公式スポンサーとして、試合やイベントでブランドの露出を高めることができます。また、クラブとの協業で、イベントやプロモーションを企画することもできるようになります。 J-リーグクラブ側は、観客動員の増加を測ることが可能となりレッドブルもまた、ブランド認知度とともに売り上げも増加させることができます。これからは、スマホやパソコン、テレビなどあらゆる場面で、レッドブルブランドが目に入ってくるようになるでしょう。

 

 同社が日本市場特有の文化や消費者の好みを理解し、国際的ブランドをどのようにローカライズするのかが特に注目されています。

業種を問わず、これらのブランド戦略は今後盛んになっていくでしょう。

               

バックナンバー

Vol. 1324

年末年始は日本を満喫!

お正月の日本は閉まっている店ばかり…。そんなイメージを覆す、“三が日OKスポット”をご紹介。「食べたい、買いたい、くつろぎたい」せっかくの一時帰国だからこそ、日本らしい時間を存分に楽しみましょう!

Vol. 1323

ホリデーを彩るワインの魔法  ─クリスマス・年末年始・大切な人と集う時、 “美味しい”を超える体験を、ワインと─

ホリデーシーズンは、家族や友人と集まる特別な季節。そんな時間をより豊かにしてくれるのが「ワイン」である。 今回は、ワインのスペシャリスト監修のもと、基礎知識からフードペアリング、ギフト選びまで幅広く紹介。初心者から上級者まで堪能できる、“ホリデーを彩るワイン”の楽しみ方をお届けする。

Vol. 1322

私たち、こんなことやってます!

睡眠時無呼吸症候群の治療に注力する、パーク・アベニュー・メディカル・センターのジェフェリー・アン院長と、保険対応も万全の総合ヘルスケアを提供するE.53ウェルネスの川村浩代さんに話を聞きました。

Vol. 1321

サンクスギビング特集 ニューヨーカーに愛される手作りパイ 〜ケーバーズの舞台裏〜

ウエストビレッジの一角に、どこかノスタルジックな空気をまとったパイ専門店「ケーバーズ」がある。ロングアイランド地区で生まれたこのブランドは、“農場から都会へ” をテーマに、素朴な焼き菓子をニューヨークの街へ届けている。季節のパイはもちろんビスケットサンドなど魅力は尽きない。今回は同店のミシェルさんに、人気の理由やホリデーシーズンの舞台裏について話を聞いた。