歴史的名盤レコードを掘る! 今週の1枚

第13回 今週のレコード:Linda Carriere (リンダ・キャリエール)

今、米国の若い世代の間で1970年代後半から80年代にかけて日本で大流行したシティーポップを中心に熱狂的なファンが増えている。ブルックリン区に店を構え、レアものを揃えるフェイスレコードの間宮さんが選ぶ名曲を通して、その魅力を探ってみたい。


1977年に細野晴臣プロデュースで制作されたリンダ・キャリエールの幻のアルバム

1977年に細野晴臣氏プロデュースで制作された同アルバムは、当時数枚のプロモ(見本盤)のみが流通した幻のレコード。それが遂に、アルファレコードの55周年を記念に再発された。マニアの間で語り継がれていた、もはや都市伝説盤である。当時、アルファレコードの創始者である村井邦彦氏の判断によりお蔵入りとなったが、それが市場に出た場合は40万円を超えると言われている。また、他にも制作に山下達郎や矢野顕子、吉田美奈子、佐藤博が名を連ねる鉄板の布陣。細野氏いわく「リンダのアルバムがお蔵入りになったことでYMOが生まれた」のだそう。

現実は小説よりも奇なりと、当時の話を聞きたいものである。現在制作中と言われているアルファレコードのドキュメンタリー映画(当店も撮影に使用)がある。再発レコードは帯付きの限定盤のため、価値が上がることが予想される。ご購入はお早めに。


フェイスレコード

2018年にウィリアムズバーグ地区にオープン(営業は木曜日から日曜日の午後1時〜7時)。シティーポップをはじめ、山下達郎、竹内まりや、坂本龍一、YMOなどに代表される日本の音楽を中心に、ヒップホップや日本盤のジャズロックなども豊富に取り扱う。在庫数は8000枚、新入荷は毎週金曜日。レコードの買い取りも受け付け中。1994年に東京で創業し、現在は日本全国に全6店舗展開中。


間宮祐一

横浜市出身。脱サラし、2015年からニューヨーク在住。18年に同店をオープン。自身も筋金入りのレコードコレクター。また、ヒップホップの楽曲制作も行い、2020年に客演に『Freddie Gibbs』(グラミー賞ノミネーター)を迎えたシングルレコードを発表。座右の銘は「NO VINYL NO LIFE」。

               

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