観客には決し&#
今、米国の若い世代の間で1970年代後半から80年代にかけて日本で大流行したシティーポップを中心に熱狂的なファンが増えている。ブルックリン区に店を構え、レアものを揃えるフェイスレコードの間宮さんが選ぶ名曲を通して、その魅力を探ってみたい。
米国映画界に日本の音楽ファン多し中でも止まらない昭和歌謡曲人気

昨今の米国での昭和歌謡人気は、遡ることタランティーノ監督の映画『キル・ビル』から始まったのではないだろうか。今回は、渥美マリのシングル盤のみのレアな一枚『好きよ愛して』を紹介。
この曲は、俳優の西島秀俊とラシダ・ジョーンズが共演する、アップルTV配信の今年の夏の新作ドラマ『サニー』の主題歌なのだ。舞台は京都、ロボットのサニーと主人公のスージーが巻き起こすダークコメディーで、劇中では多くの昭和歌謡や演歌などが使用されており、ノスタルジックな気持ちになるのも楽しい。実は先日ご縁があり、制作総指揮も務める女優のラシダ・ジョーンズの主催するパーティーで私はDJを担当した。そこで本作の音楽を担当したルーシーさんと話をする機会に恵まれ、彼女が1950年〜60年代の日本の音楽に詳しかったことに驚いた。今後も米国映画で日本の素晴らしい音楽が起用されていくのが楽しみだ。
フェイスレコード■

2018年にウィリアムズバーグ地区にオープン(営業は木曜日から日曜日の午後1時〜7時)。シティーポップをはじめ、山下達郎、竹内まりや、坂本龍一、YMOなどに代表される日本の音楽を中心に、ヒップホップや日本盤のジャズロックなども豊富に取り扱う。在庫数は8000枚、新入荷は毎週金曜日。レコードの買い取りも受け付け中。1994年に東京で創業し、現在は日本全国に全6店舗展開中。

間宮祐一
横浜市出身。脱サラし、2015年からニューヨーク在住。18年に同店をオープン。自身も筋金入りのレコードコレクター。また、ヒップホップの楽曲制作も行い、2020年に客演に『Freddie Gibbs』(グラミー賞ノミネーター)を迎えたシングルレコードを発表。座右の銘は「NO VINYL NO LIFE」。



