NYC Minuteー1分で知れるヒミツ

深夜の街を染める光の滝 タイムズスクエアに宿る魔法

タイムズスクエアで毎晩ひっそりと行われる“深夜の儀式”をご存じだろうか。午後11時57分になると、周囲を埋め尽くす90台以上の巨大デジタル看板が一斉に広告を止め、アート作品だけを映し出す。それが「ミッドナイト・モーメント」だ。午前0時までのわずか3分間、喧騒の街がふっと呼吸をゆるめ、巨大な屋外ギャラリーに変わる特別な時間だ。

今月のスクリーンを飾るのは、映像作品「ドリップ・カスケード(Drip Cascade)」。
絵の具が滴り落ちるようなリズムや色彩の流動が特徴で、複数のスクリーンが連動しながら、タイムズスクエア全体に“流れ落ちる光の滝”のような風景を生み出す。普段は広告の光が交差する場所が、この3分間だけ抽象的で静謐なアート空間へと姿を変え、観光客もニューヨーカーも思わず足を止めて見入ってしまう。

2012年に始まったこのプログラムは、世界最大級のデジタルパブリックアートとして知られ、毎月異なる作品が選ばれるのも魅力の一つ。年末のタイムズスクエアを訪れるなら、“3分間だけ現れる魔法のショー”をぜひ体験してほしい。

               

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